内容説明
イラク戦争をはじめ、アメリカはなぜ国連に敵対的な姿勢をとり続けるのか。国連がアメリカを一員とする世界秩序の中心となるには、何が必要なのか。国際連盟と国際連合の創設時にまでさかのぼりながら、国際機構に対するアメリカの姿勢の変化をたどり、「帝国」と「多国間主義」の相克という現代世界の問題に迫る。
目次
序 「アメリカの下の国連」か、「アメリカ対国連」か
第1章 二〇〇三年対イラク戦争の衝撃
第2章 理念の挫折―国際連盟からの途中下車
第3章 国連建設への奔走―調整者アメリカ
第4章 浮遊する申し子―国連という機構
第5章 居ごこちの悪い場所―反多国間主義化するアメリカ
第6章 国連ルネサンスの幻影―アメリカの再登場と再退場
終章 アメリカなき国連?
著者等紹介
最上敏樹[モガミトシキ]
1950年北海道生まれ。1974年東京大学法学部卒業。1980年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。国際基督教大学教授、同大学平和研究所所長。専攻は国際法、国際機構論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。