内容説明
植民地主義のすさまじい暴力にさらされてきた人々の視点から西欧近代の歴史をとらえかえし、現在に及ぶその影響について批判的に考察する思想、ポストコロニアリズム。ファノン、サイード、スピヴァクの議論を丹念に紹介しながら、“日本”という場で「植民地主義以後」の課題に向き合うことの意味を考える、最良の入門書。
目次
第1章 一四九二年、コロニアルな夜明け
第2章 「食人種」とは誰のことか―カニバリズムの系譜
第3章 植民地主義からの脱却―フランツ・ファノンとアルジェリア
第4章 「西洋」と「東洋」―エドワード・サイードとパレスチナ
第5章 階級・女性・サバルタン―ガヤトリ・スピヴァクとベンガル
第6章 「日本」にとってポストコロニアリズムとは何か
著者等紹介
本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年東京生まれ。英国ヨーク大学英文科博士課程修了。東京都立大学助教授。専攻はイギリス文学、カルチュラル・スタディーズ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件