岩波新書<br> 熱帯雨林

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岩波新書
熱帯雨林

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004306245
  • NDC分類 653.29
  • Cコード C0245

出版社内容情報

40mを越す常緑樹林の頂部でくりひろげられる多様な生物の営みは,見る者を圧倒する.動物たちの呼び声ではじまる朝,活発な生物活動が展開する昼,芳しい香りの夜.多様性に満ちた森の実像を描き,謎の解明に挑む.〈カラー口絵4頁〉

内容説明

陸上生物の種の八割を産するといわれる熱帯雨林。そびえ立つ40mを越す常緑樹の頂部でくりひろげられる生物たちの営みは見る者を圧倒する。動物たちの呼び声ではじまる朝、活発な生物活動が展開する昼、芳しい香りの夜。世界各地のフィールドで観察をつづける著者が、森の実像を生き生きと描き、多様性の秘密に挑む。

目次

1 林冠の世界へ
2 熱帯雨林とは何か
3 多様な植物の世界
4 種の多様性
5 多彩な生物間相互作用
6 一斉開花の謎
7 熱帯雨林と人間

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

65
これも四半世紀前に初版で買って積読状態だったもの。内容が生物学中心で、当時の自分の関心とずれていたからかな。今回読んでみて、熱帯雨林が植物だけでなく、昆虫や鳥、動物(人間も含む)の複雑な共生・敵対関係の中で成り立ってきたことが分かった。生物学的にはかなり専門的な内容だが、素人の想像を絶するような様々な生態や生殖が紹介されており、理解できたかはともかく、熱帯雨林に対するイメージが大分くっきりした気がする。驚いたのが、熱帯雨林で生活する小型のアフリカ象がいること。象といえばサバナと思いきや、密林で暮らすとは!2024/06/16

翔亀

44
【シリーズ森12】生態学者も冒険家なのだ。アフリカ、東南アジア、アマゾンの熱帯雨林をフィールドに調査(=探検)を続けてきた著者の一般向け報告。熱帯雨林の生態学的な特色をしっかりと紹介しながら、著者独自の知見と、なりよりフィールドのなまなましさが伝わってくる好著だ。熱帯雨林といえば、藪とつる植物がびっしり生い茂るジャングルを想像するが、それは林縁だけ。森の中に入ってしまえば、歩きやすいなんて知らなかった。考えてみれば、日本の森林だってそうだ。深い森は、日が射さないから林床にはそう茂っていない。↓2021/04/29

(ま)

1
25年経っても熱帯雨林破壊や地球温暖化、生物多様性確保等の問題は解決に向かってないような...2024/04/27

takao

1
ふむ2022/03/15

田楽

0
熱帯雨林について植物が主だか共生関係にある昆虫や動物などの記述も豊富で一般向けに解説してある。自然科学はあまり興味がない分野だったが熱帯雨林の絶妙な生態バランスを知れて面白かった。特にアリは身近な昆虫ということもあり興味深く読めた。25年前に書かれた本だが古くさくは感じない。2024/09/11

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