出版社内容情報
相次ぐ金融危機,混迷する政局,不透明な地下経済などが不安感をつのらせる一方,商業・流通が活況を呈し,各国の資本投下によって莫大な資源の開発が進むロシア.詳細なデータと緻密な分析により最新の状況を伝える.
内容説明
相次ぐ金融危機、混迷する政局、不透明な地下経済、荒廃する農業…ロシアをめぐる状況は不安感をかきたてるばかりのように見える。しかし活況を呈する商業・流通、各国の資本投下による莫大な資源開発など、あまり伝えられない活発な経済実態もある。旧ソ連各国の現況を含め、詳細なデータと緻密な分析により最新の状況を伝える。
目次
第1章 ロシアに生きる人々
第2章 市場化の試練
第3章 経済を動かす新旧の勢力
第4章 ロシア経済の重い課題
第5章 若い独立国家の表情
第6章 日ロの新しい時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
81
「資本主義ロシア」という本がジャーナリスティックな観点から書かれたとすると、こちらのほうがもう少し資料などに沿って、ソ連の時代との比較などをしています。それでもやはりマフィアや汚職はなくならないという状況のようです。資源開発などで外資などが結構流入していることも触れられています。2015/11/25
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
ソ連や、ロシアの話というと、政治の話が多く、経済の話がなかなか見えてこなかった。 本書は、経済に絞っているので、冷静に読むことができる。 特に、日本が資源を輸入し、加工品を輸出している先としては、重要な隣国である。 もっと、ロシアのことを理解した方がよいということが分かった。 特に、シベリア東部の文化についての本を読んでみようと思った。 北方領土問題は、経済だけでなく、文化の面でもよい方向での解決が必要だと感じた。2010/07/09
キャベツ
2
[メモ]1998年の本。参考文献がついていない。ソ連からロシアへの移行期におけるロシア経済を知るには有用。2013/03/04
どうろじ
1
98年刊行の新書であるから当然2000年の大統領選挙について言及しているのだが、なぜかプーチンのプの字も出てこない。しかも異常なほど句読点を使う悪文で、この著者が本当にロシア経済の専門家で通っていたのなら、なるほど20世紀のロシア知識人の界隈はずいぶん牧歌的な時代だったのだろうと感じる。2019/11/22
Nobor
1
プーチン登場以前まで。2010/10/21