岩波新書<br> 民法のすすめ

岩波新書
民法のすすめ

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004305361
  • NDC分類 324
  • Cコード C0232

出版社内容情報

国家指導に依存した社会からの脱皮がめざされ,個人のイニシアティヴが重視されつつある今,私達は民法を避けて通ることはできない.人と人の関係を定める民法の基本理念と役割を,民法学の第一人者がやさしく解説.

内容説明

国家と古い共同体を軸とする社会から、自立した個人によって形成される社会を重視すべきことが強調されつつある今、私たちは民法を避けては通れない。人と人を結びつける法である民法は、ビジネスや市民運動、日常生活の見えざる基礎を成している。社会を創り活動する市民のために、民法学の第一人者がその基本理念と役割をやさしく解説。

目次

第1章 法、法律、民法
第2章 生活規範としての民法
第3章 民法と市場経済
第4章 民法と市民社会
第5章 民法の技術
第6章 民法の理念
第7章 民法と人間
第8章 日本民法典
第9章 民法の将来

著者等紹介

星野英一[ホシノエイイチ]
1926年大阪に生まれる。東京大学法学部卒業。専攻は民法学。現在、東京大学名誉教授、日本学士院会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

14
最近民法の改正について議論がされています。昔の第一人者の民法についての種々雑感を書かれています。先生の考え方が非常にわかる気がします。昔講義は聞いた覚えがあるのですが、当時はあまり法律関係には熱心でなかったせいか印象は薄かったような気がします。民法の基本的な考え方を知るにはいい本だと思います。2014/07/18

takeapple

10
年度末からの忙しさが倍増し、やっと読み終わった。民法の大切さと考え方を理解するにはとってもいい本だ。自分の思考の癖として、単に事例を暗記することができないから、この手の本を読んでいかないと民法は難しい。次は現代新書の「民法は面白い」に進みたいが、仕事上必要な生物学の本読まないとならないかなあ。2022/04/23

ヤギ郎

9
民法を本格的に勉強する前に一読しようと思って購入した一冊。実定法としての民法を勉強する人にはあまりおすすめできないかな。民法の成立過程や基本的な法理論についての記述はある。社会における民法について多く語っている。古い本ではあるが、10刷から民法全面改正(2005年施行)の内容に合わせている。知って損をする内容では無い。論文を書くときに参考になるかな。2017/05/10

_udoppi_

6
やっぱ星野先生って神だわ。特に第四章「民法と市民社会」は通読してから五回くらい読み直している。個人と社会と国家の関係についてのシャープな問題意識が端的に表れていると思うので一読を勧めたい。2014/03/06

ガイちゃん

3
仕事柄民法が関わってくるので興味があって読んでみた。 ただ法律はこう決まっていますという話をするのではなく、日本人の法意識や公法と私法の当初の対比と諸外国との対比、フランス民法典と日本民法典の相違点、家族法の制定時の文書の引用、隣人訴訟と盛りだくさんで非常におもしろかった。 また今後の展望として「弱く愚かな者」を守る法律がある一方で「強く賢い者」を増やす方向の模索や家族法の社会に即した柔軟な変化があることは私も同意するところだ。 そして権利の主張はあくまで防衛手段として使う指摘。 法学部生なら必読。2018/02/04

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