出版社内容情報
骨董品の鑑定や盗難から見る「古さこそ最高」,お茶と執事とゴルフの3つに共通する「イギリスらしさ」とは何か,「議会の威厳」を守る姿勢,時代の変化を直視する「演説の重み」….社会各層の人々に直に接触して得られた肉声と素顔を伝える,イギリス最新事情.そのこだわりの人生の数々は,私たちの日常を見直させることだろう.
内容説明
骨董品の鑑定や盗難から見る「古さこそ最高」、お茶と執事とゴルフの三つに共通する「イギリスらしさ」とは何か、「議会の威厳」を守る姿勢、時代の変化を直視する「演説の重み」…。社会各層の人々に直に接触して得られた肉声と素顔を伝える、イギリス最新事情。そのこだわりの人生の数々は、私たちの日常を見直させることだろう。
目次
第1章 こだわりの生き方(何がイギリス的か;古さこそ最高 ほか)
第2章 絶妙な政治(リーダーシップ;演説とは ほか)
第3章 生きる知恵(官僚対策;愛と死 ほか)
第4章 風変わりな人々(珍奇さを求めて;失業の徒花 ほか)
著者等紹介
黒岩徹[クロイワトオル]
1940年東京生まれ。1964年東大法学部卒、毎日新聞社入社。長野支局、外信部勤務後、オックスフォード大セント・アントニーズ大学院留学、ロンドン特派員、ワシントン特派員を経て89‐95年、欧州総局長兼ロンドン支局長(滞英15年半)。現在編集委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
24
EU離脱派の気持ちが少し理解できたかも2016/07/06
アイナ
9
週刊誌のコラムを読んでいるような気分になりました。この内容で、新書一冊になってしまうのですね、びっくり。著者によると、この本を読めば日本とイギリスの違いがわかるようになるとのことですが、参考になったのは紅茶の話くらいでした。20年前の本ですし、今の日本はイギリス式人生に近づいているのかもしれませんね。2016/06/24
ゲスト7
2
イギリスの文化、価値観などが紹介されていた。実際に何年も現地で見て来ている人の話だから、臨場感があり面白かった。 42016/01/13
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
岩波新書愛好会】個々の話題は、イギリスに滞在したことがないので参考になりました。 お茶は、近代 執事は、一部。 ゴルフは、簡単に。 全体として、いまいちのような気がします。 P33に、サッカーの話題がある。 ちょっと話題が散漫ではないでしょうか。 イギリス式人生がとらえきれませんでした。2010/03/05
Koki Miyachi
2
記者として15年半イギリスに在住中の毎日新聞の外信欄に連載されたコラムがもとになっている。日常のイギリス人との親交の中で見出した日本人の目からみたイギリス人像。古いモノ好き、独創性をよしとする、ゆとり、孤高の精神、ユーモア、紳士的、スノッブ、人見知りだけど友人と認めればとことん面倒見がいい。。。こうしたイギリス人らしさも、時代とともに移ろってゆくのはどの国も同じ。イギリス人もイギリス人なりの悩みを抱えつつ、時代を生きてゆく。嗚呼、またロンドンのストリートを散歩したくなってしまった。2012/10/03