出版社内容情報
日本初めての計画都市=藤原京,そして華やかな古代史の舞台=平城京.発掘調査の最前線をになう研究者たちが,最新成果をもりこみ,さまざまな角度から古代都市の姿を浮かび上がらせていく歴史エッセイ.収録図版多数.
内容説明
日本初めての計画都市=藤原京、そして「あおによし」と歌われた華やかな古代史の舞台=平城京。いま、どこまで古代都市の姿がわかってきたのか―発掘調査の最前線をになう研究者たちが興味深いエピソードをまじえながら、最新成果をわかりやすく解説する。考古学・古代史ファンにとって待望の書。収録図版多数。
目次
第1部 藤原京(都市の時代がはじまる;造営はいつからか;宮の位置をめぐる論争;大きさはまだ決まらない;都市名はなかった? ほか)
第2部 平城京(京域の復原;「平城」の呼び名;古道と都のメインストリート;造営に用いた尺度;宮城十二門をめぐって ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
7
藤原京にせよ平城京にせよ、まだわからないことばかり…とはいえ発掘や埋蔵物、木簡や銭貨などなどから行政組織や住民の生活の一端が垣間見られます。また、藤原宮の復元イメージなどは少々驚かされます。約1キロ四方の区域内に立ち並ぶ建物群…。これまでの大王の宮のイメージから、もっと規模が小さいのかと思っていましたが、「日本初の都市計画」というのも分かるような気がします。それにしても奈良県では何かを造ろうとして地面を掘ると「何か」が出てくる…。大変だなあ。2023/04/24
takeapple
5
久しぶりに考古学の本を読んだ。ちょっと古いし、新聞連載が元なので、一般向けだけれど面白かった。藤原京や平城京に行きたくなる。もう一度やり直すとしても大学では考古学を専攻するだろうなあ。広範な歴史を究明する力があると思う。2016/07/24
タケツ
1
考古学による古代都市の研究成果がわかりやすくおさめられている。刊行から時間が経ち、流石にアップデートが必要となる部分が多く、逆に研究の進展が感じられる。2019/03/31
Mentyu
0
藤原京から平城京までの日本の都城について京域の推定から当時の生活まで幅広く論じている。それぞれのテーマが独立したコラムとなっているのでスラスラと気楽に読むことができる。2015/03/30
cecilia
0
藤原京論争2013/06/30