岩波新書
誤報―新聞報道の死角

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304463
  • NDC分類 070
  • Cコード C0236

出版社内容情報

新聞の歴史上,誤報は繰り返され,市民生活を侵し,世論を誤らせる危険はむしろ高まっている.それはなぜか.誤報は根絶できないのか.関東大震災下の「朝鮮人蜂起」から「松本サリン事件」まで,多数の実例をあげ,元新聞記者・紙面審議会委員としての長年の経験から,誤報の原因と過程を分析.防止策,善後策を考える.

内容説明

新聞の歴史上、誤報は繰り返され、今日、市民生活を侵し、世論を誤らせる危険はむしろ高まっている。それはなぜか。誤報は根絶できないのか。関東大震災下の「朝鮮人蜂起」から「松本サリン事件」まで多数の実例をあげ、元新聞記者・紙面審議会委員としての経験から、誤報の原因と過程を分析。防止策、善後策、さらに「護身術」を考える。

目次

第1章 犯罪報道の深み
第2章 「第一歩」の重さ
第3章 世論を動かす危うい力
第4章 「虚報」の闇
第5章 誤報の行方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

7
色んな違和感が沈澱する。昔朝生でやらせがテーマだった時、藤本弘先生の「気楽に殺ろうよ」のような気になった。価値観がまるで通じないのだ。大島渚をはじめとするパネラー達は、やらせの善悪(悪に決まっている)ではなく、演出として認めて程度問題を討論しているのだ。後藤も「再現がどこまで許されるかという線引きは、確かにむずかしい」と同じ感性である。KYサンゴ礁事件に私が感じている薄気味悪さは、あまり誰にも共感してもらえないだろう。後藤も「捏造」という言葉を使いながら、Yの落書きは元々あったという印象操作を行い、朝日の2022/10/31

gtn

7
各紙の誤報の中で、特に朝日新聞は鼻につく。一例がサンゴ損傷事件だが、まずストーリーを作り上げ、そこに事実を落とし込もうとする。そして我こそ正義と吠える。その技法は戦時下から変わらない。2019/03/10

takao

4
ふむ2024/03/02

Gen Kato

4
「松本サリン事件」にふれた冒頭の文章から、ちょっと引っかかるなあ、と思ったら元記者の偉いさんの著作。新聞記者のひとってどうしてこう「上から」な視点になっちゃうんですかね?(すべての記者がそうだとは思いませんが)2019/04/01

アブストラ

2
◆著者は朝日の元編集委員。関東大震災から松本サリン事件までの主な誤報事件は、伊藤律会見など朝日自身の誤報を含め網羅されている。◆しかし、この本が出てから慰安婦関係の記事撤回まで18年もかかっている。まさしく「なぜ、間違えるのか」で、反省なんて、誰にもできないのではないかと思ってしまう。心がけやモラル教育は、多分当てにならない。◆関東大震災の時に虐殺された朝鮮人が「数千人ともいわれる」ってこれも誤報ですね。2016/11/01

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