岩波新書
ビルマ―「発展」のなかの人びと

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  • サイズ 新書判/ページ数 209,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304449
  • NDC分類 302.238
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本とは昔から関係が深いビルマ.そこではいま,「開発」を優先する軍事政権と,国民の希望を背に民主化をめざすアウンサンスーチーたちの勢力がにらみ合いを続けている.30年にわたってビルマとかかわってきた著者は,人びとの肉声を通じてその生活を紹介しつつ,政治・経済・社会の現状を解説し,在日ビルマ人の生きざまも活写する.

内容説明

日本とは昔から関係が深いビルマ。そこではいま、「開発」を優先する軍事政権と、国民の希望を背に民主化をめざすアウンサンスーチーたちの勢力が緊張関係にある。30年以上にわたってビルマとかかわってきた著者は、人びとの肉声を通じてその生活を紹介しつつ、政治・経済・社会の現状を解説し、在日ビルマ人の暮らしも活写する。

目次

第1章 多様な国
第2紹 民主化闘争の軌跡
第3章 市場経済への道
第4章 国際社会のなかで
第5章 日本のなかのビルマ、ビルマのなかの日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井上裕紀男

14
過去読です。敢えてビルマと呼びますが、かつては東南アジアきっての王国として栄えた後、幾多の民族紛争を経たとは言え、何故資源に恵まれたかの国が発展しないのか分かりません。 イギリスの支配により分割統治が行われたことが今も国を分断しているのか、本書を読んでも納得まで行かず。日本もODAを通じて長期に援助していたけれども、内実はうまく功を奏していなかったように聞いています。 少数民族それぞれが軍事政権へ抵抗している話も、アウンサンスーチー氏と連携できているのかどうか、今年の混乱が恐ろしく見えて不安です。2021/04/17

はちめ

2
本書は書かれた時期の関係で1990年代当初までの記述であり、その後の紆余曲折は全く関知していないわけだが、そのことにより逆に現在のミャンマー状況を理解する上での参考になる。というのは、ミャンマーの民主化や経済発展はこの後順調に進んだ訳ではなくアウンサンスーチーの3度目の自宅軟禁などもあるわけであるが、ロングスパンで見ればこの時期の経済活動の自由化が2015年の民政移管の基礎となっていると感じられるからだ。本書が再出版されたのも岩波書店がこのあたりの意義を見つけたからだと思う。2017/10/02

ジャスミン

2
90年代初頭のビルマについて90年代半ばに書かれた本。一度絶版になったけど復刊。20年前のビルマでしょ?なんて思わずに一読するとビルマの知らなかった一面が見える。日本では急激な経済発展ばかりスポットが当たるが当然もっと別の側面もある。2013/05/03

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:△   文学的云々:×2019/12/15

mcpekmaeda

1
1995年〜96年頃のビルマを描いた本。中井がビルマタウンであることなど、知らないことも多かった。2016/10/31

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