出版社内容情報
日本の国内外で多くの人命が失われ,遺族を生み出した半世紀前の戦争.だが,戦禍をうけた民間人をはじめとして軍人・軍属でも国籍の有無によって補償されないという状況が,いまも続いている.その歴史的・政治的背景を鋭く検証しつつ,遺族会のみならず,さまざまな世代の遺族による多様な国家観,宗教観,そして生き方を描き出す.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おらひらお
3
1995年初版。いろいろと考えるところがあるが・・・。今時点の遺族論も読んでみたい。2016/11/04
小出享一
1
銃後の社会史を読んでから偶然にもこの新書を本で手に取りました。日本遺族会は、防衛戦争と言っているが、人々の中には侵略戦争だと思っている人もいる。僕は両方の側面を持っていると思う。この本が出てから20年、内容が少しも古いと思わなかった。それだけこの問題が進展していない証拠。2014/06/13
VC
0
戦後の遺族会は軍国主義の美化を目論んでいた、的な考え。まぁ、遺族に対する法律等の種類はわかる。2012/01/28