出版社内容情報
春夏秋冬,私たちは小鳥のさえずりを耳にしている.だが,いったい彼らは,何を歌っているのだろうか.恋のささやき,それとも縄張りを守るため? さえずりの伝授法や,鳥の方言,人間の物まねなど興味深いエピソードを数多く盛り込みながら,世界的に著名な鳥の歌の研究者が,三○年以上にわたる調査の成果をやさしく語る.
内容説明
春夏秋冬、私たちは小鳥のさえずりを耳にしている。だが、いったい彼らは、何を歌っているのだろうか。恋のささやき、それとも縄張りを守るため?さえずりの伝授法や、鳥の方言、人間の物まねなど興味深いエピソードを数多く盛り込みながら、世界的に著名な鳥の歌の研究者が、30年以上にわたる調査の成果をやさしく語る。
目次
1 歌とは何か
2 小鳥はなぜさえずるか
3 歌と環境
4 本能と学習
5 鳥の聴覚と発声
6 幼鳥の採集と世話
7 採集旅行の思い出
8 小鳥の歌の研究からみた人間の心理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
5
実に科学的にアプローチしてる鳥本。今まで読んだ鳥本にしては珍しい。ただ実験方法は非人道的?非鳥道的でうひゃー!ってなっちゃうけど医学とかはこうやって進歩したのだからしょうが無いか。著者は生粋の科学者っぽくて小話もちょっと滑ってる感じが逆に良かった。あと、鳥の卵から孵った時からの育て方を細かく書いてるのは興味深い。参考になる。 2013/05/27
姉勤
4
これこそ、電子書籍の動画・音声付きで再販するべき本。詳しく載っているが、波形やデータの説明だけでは今一ピンと来ない。 啼き鳥が種固有の”うた”をどうマスターするか科学的な実験を引用して説明する。 土地土地で方言があったり、師匠的な前世代に倣ったりと人間のようで面白いが、個人的に一番面白いのは、後半の著者の若き日のアメリカ放浪記だ。2013/07/29
にこにこ
1
さえずる でも なく でもなく、「歌うのか?」っていうのがミソでしょうか。動物行動学に興味があれば面白いかも。どんな分野でも疑問を持って詳しく調べている人がいるんだなーと思いました。2012/02/20
R10
0
鳴き方の下手なウグイスもいるなと思っていたが、あれは練習中だったのか。歌のお師匠さんをつけて習わせるというのも面白い。2015/06/18
とりっピー
0
前半はイメージが付きにくかったが、後半は面白かった。実際に鳥の歌を聞いてみたいと思ったのと色々な歌を記憶しているのはすごいと思った。2021/05/05