出版社内容情報
国際環境が激変した今,経済大国・日本には,新しい能動的な対外構想が求められている.米国,ロシア,中国やアジア諸国とどうつき合っていくべきか.経済協力・援助や国際貢献,また国連に占める位置をどう考えるか.平和と共存をめざす「グローバル・シビリアン・パワー」の国家像を大胆に提起し,そのための条件を具体的に示す.
内容説明
国際環境が激変した今、経済大国・日本には、新しい能動的な対外構想が求められている。米国、ロシア、中国やアジア諸国とどうつき合っていくべきか。経済協力・援助や国際貢献、また国連に占める位置をどう考えるか。平和と共存をめざす「グローバル・シビリアン・パワー」の国家像を大胆に提起し、そのための条件を具体的に示す。石橋湛山賞受賞論文を含む鮮明な青写真。
目次
1 アジア・太平洋コミュニティ―米国の挑戦とアジア
2 太平洋グローバリズム―欧州の挑戦とアジア
3 日米中合作―三国志地政学無用論
4 入亜入欧―新アジア主義無用論
5 成功物語、それから―冷戦後の日米関係
6 グローバル・シビリアン・パワー―冷戦後の世界ビジョン
7 外交インフラストラクチャー―外交改革と内政変革
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
55
もと朝日新聞記者による外交論です。20年以上も前のビジョンですが、今のTPPについての考え方を予測させる論述もあったりで非常に先見性があったと思います。最後の章には、当時の状況ですが日本の外交を改造すべき提案策として23のポイントがかかれています。この中にはもう古いものもありますが現在でも取り入れていいものがあります。昔の記者はよく勉強していたと感じます。今の記者も少しはこれくらい勉強してほしいものです。松山幸雄さんと船橋洋一さんの朝日の海外畑を引き継ぐ人物がいないですね。2015/08/24