岩波新書<br> 心の病と社会復帰

岩波新書
心の病と社会復帰

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004302766
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0236

出版社内容情報

現在日本の精神病入院患者は約三五万人.そのうち,社会的支援さえあれば退院できる人は一○万人もいる.病状は回復したものの,まだ十分に社会に適応できない人々が街で暮らすには,どのような施設,体制が必要なのか.地域精神医療に長年たずさわってきた精神科医が,心病める人に立ちはだかる困難と,それを切り拓いていく試みを語る.

内容説明

現在日本の精神病入院患者は約三五万人。そのうち、社会的支援さえあれば退院できる人は一〇万人もいる。病状は回復したものの、まだ十分に社会に適応できない人々が街で暮らすには、どのような施設、体制が必要なのか。地域精神医療に長年たずさわってきた精神科医が、心病める人に立ちはだかる困難と、それを切り拓いていく試みを語る。

目次

第1章 心の病は誰にでもおこる
第2章 さまざまな心の病
第3章 心の病はどこまで治るか
第4章 精神病院における活動
第5章 社会復帰の専門施設
第6章 心の病と犯罪事件
第7章 一八年ぶりの精神病院で
第8章 地域社会で生きる

著者等紹介

蜂矢英彦[ハチヤヒデヒコ]
1925年東京に生まれる。1949年千葉医科大学卒業。東京都立松沢病院、東京都職員共済組合青山病院、東京都立世田谷リハビリテーションセンター、中部総合精神保健センターを経て、現在、東京武蔵野病院医師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

50
すでに四半世紀前に多職種連携を説き、患者さんの疾病のみならず社会的背景にまで思いを致す医師がいたことに感銘を受けた。では現在、精神障害者を取り巻く環境は?と思い愕然となる。己に知識がないのである。無関心と不勉強を反省。2018/11/24

かずら

1
病状が安定しているものの、家庭の事情や生活力の喪失ゆえに退院できない精神病患者たち。彼らをどのように社会復帰させるべきか。患者たちが社会へ帰るサポートをしてきた精神科医が語る。古い本なので最近の精神医療とは違う部分もありますが、文章がわかりやすくて読みやすかったです。受け身の生活をしてきた患者たちに自分で考えて決断することを習慣づける難しさは今の精神医療でも存在する課題だと思います。病状を安定させるだけではなく、その後の社会生活もフォローするということが精神病患者への福祉において重要なのだと感じました。2015/06/20

Hidekazu Asai

0
現在のように就労継続支援事業所や就労移行支援がある前の精神疾患者の社会復帰の本です。 きめ細かな支援が就労支援の成功のポイントという事がよくわかります。2019/06/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/283150
  • ご注意事項