出版社内容情報
解体から一年余,ますます混迷の度を深める旧ソ連.急速な市場経済化に伴うインフレの進行や民族対立などが軍民転換や企業の民営化を困難にしている一方で,豊かな資源を背景に,各地方ではすでに活発な経済活動が始まっている.長年ソ連経済を実地に調査してきた著者がその現在の姿を正確に見すえ,今後の日本とのかかわりを展望する.
内容説明
解体から1年余、ますます混迷の度を深める旧ソ連。急速な市場経済化に伴うインフレの進行や民族対立などが軍民転換や企業の民営化を困難にしている一方で、豊かな資源を背景に、各地方ではすでに活発な経済活動が始まっている。長年ソ連経済を実地に調査してきた著者がその現在の姿を正確に見すえ、今後の日本とのかかわりを展望する。
目次
第1章 大都市の悲観主義と地方主義の台頭
第2章 資本主義の幻影
第3章 市場経済への道程―長引く過渡期
第4章 軍需産業から民生重視への転換
第5章 崩れる共和国間経済関係
第6章 未来を約束する豊かな資源
第7章 激変する対外経済関係
おわりに 日本との経済関係と将来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
1993年に書かれています。今時このような本をと思いますが、その幼児のソ連の戦略がやはり対西側ということでかなり無理があったということなのでしょう。いうことを聴けば支援をするが、それでなければすぐ戦車をというスタンスがかなり無理が出てしまったということなのでしょう。2016/05/20
うえ
5
93年刊行。「ウクライナの人々には、モスクワ…で食料不足が騒がれ、一時はパンにまで行列ができたというテレビニュースを見ても、とても現実とは信じられない」「スラヴ民族(ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人)の夢想癖は、救世主待望の深層心理にいつもつながっている。スラヴ民族の苦しみは、必ずや救世主の出現によって救われる、という信仰があるのである。しかし、庶民の間では、その救世主は誰でもよい。レーニンか、スターリンか、フルシチョフか、ゴルバチョフか、果てはエリツィンか、苦しみを救ってくれれば誰でもよいのである」2022/07/05
たけふじ
1
1991年のソ連崩壊直後に書かれた本だが、2015年に読んでも示唆深い内容。東側諸国の歓心を得るためとはいえロシアの資源をソ連内の共和国に供出し、共和国はロシアに製品を売る。大きなマーケットが成立していたのである。ポーランドの官僚が「コメコンの消滅が自国の工業生産落ち込みの最大の要因である」と言ったことは皮肉としかいえない。ソ連もアメリカ同様、同盟国に多くの援助をペイしているが、アメリカと違ってそれが主に否定的に受け入れられたのは、やはりその暴力的な成立がゆえなのだろうか。そう考えてしまう一冊だった。2015/11/02
SOMA
1
共産主義の限界とそこからの市場経済への移行の難しさ。国民の意識改革から国営→民営化への道のりの厳しさ。単純にはいかないもんだ。2010/10/24
bookcustomer
0
ソ連解体後にそのソ連がロシアやウクライナや各々に分裂をしたが、そのウクライナがチェルノブイリ原発事故があった地域で、アウシュビッツ収容所が実際はドイツの隣のポーランドにあり、海外の映画に放射性物質の取引をする映画がありましたが、ロシアがその原発事故があった災厄なウクライナを切り離したが、ウクライナがその危険な放射性物質で取引をしてるような、その管理をできないような、ウクライナがアシュケナジーユダヤ人の地だっだそうで、ユダヤ人が何も産まないが取引や仲介の民族だそうで、ロシアもその管理ができるとは言えないが
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