出版社内容情報
日本経済の「成功」を支えるソフトな行政のしくみとして高く評価される一方で,産官癒着のシンボルとしてヤリ玉にも上がる行政指導.それは証券スキャンダルやリクルート事件を生む土壌となり,海外からのまなざしも一層厳しくなってきている.透明で公正な行政をめざすうえでカギというべきこの制度を,どのように考えるべきだろうか.
内容説明
日本経済の「成功」を支えるソフトな行政のしくみとして高く評価される一方で、産官癒着のシンボルとしてヤリ玉にも上がる行政指導。それは証券スキャンダルやリクルート事件を生む土壌となり、海外からのまなざしも一層きびしくなってきている。透明で公正な行政をめざすうえでカギというべきこの制度を、どのように考えるべきだろうか。
目次
序章 なぜいま行政指導なのか
第1章 行政指導とは何か(行政制度・仕組みとしての行政指導;行政指導の相手とはだれか;行政指導はどのように分類できるか;行政指導には法律上の根拠があるか;行政指導の伝達方法)
第2章 なぜ行政指導が可能なのか(官僚制にとっての行政指導のメリット;相手にとっての行政指導のメリット;行政指導を生み出す官僚制の構造;実効性を確保する条件と仕組み)
第3章 行政指導のどこが問題か(行政指導をみる眼;石油ヤミカルテル事件の教えるもの;リクルート事件の教えるもの;行政指導を中心とする行政の欠陥)
終章 行政指導をどうするか