出版社内容情報
戦後日本の外交は,アジアへの負の歴史を清算しないまま,徹底した親米路線を軸に展開されてきた.「経済大国」日本への期待が高まり,中ソをはじめ国際環境が大きく変わろうとしているいま,日本には日米安保体制に代わる道はないのか.四半世紀にわたって外務省生活を送った著者が,自らの経験と反省のうえに鋭く問題提起する.
内容説明
戦後日本の外交は、アジアへの負の歴史を清算しないまま、徹底した親米路線を軸に展開されてきた。「経済大国」日本への期待が高まり、中ソをはじめ国際環境が大きく変わろうとしているいま、日本には日米安保体制に代わる道はないのか。四半世紀にわたって外務省生活を送った著者が、自らの経験と反省のうえに鋭く問題提起する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
9
外務官僚として25年間勤めた著者による、当時(現在)の外交問題をまとめた新書。著者は外務省生活でアジア・太平洋外交に携わることが多かったためか、日本の対アジア外交について多くを語っている。著者の経験がたくさん書かれている訳でもなく、著者が外交最前線を離れたことから日本外交について思うことをまとめた一冊といえなくもない。本書は1989年出版のこともあり、(ロシアではなく)ソ連の話題がでてくる。日本政府・外務省の繰り広げる外交の根底にあるものを知る一冊ともいえるのではないだろうか。2020/10/27
kumonosuke
1
外交即軍事交渉との感じを受けた、戦後間もなくの外交官の仕事としてはこんなものなのかもしれない。ただ認識として迷惑を掛けた近隣諸国に対する謝罪をどうするべきかとの観点が指摘されながらも、最終的に何の解決する道筋も無く、うやむやにされた状況が理解できた。2014/03/17
丰
0
Y-112000/08/23
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- 和書
- 外在化する脳 団談文庫