内容説明
建築の設計は形をつくることであり、したがって造形能力つまりデザインの才能が必要だとされている。デザイン力は、いわば芸術的な能力だから、個人差があり、生れつきの素質がものをいう面も、たしかにあるが、設計者のほとんどは天才ではなく普通の人である。だが、普通の人でも、「建築計画」を適切に勉強することによって、標準的なレベルの設計能力を身につけることができるのである。この本は、そのためのテキストとして建築設計の理論と手法を体系的にまとめたものである。
目次
第1章 空間の形態―かたちは何で決まるか(地理的環境と形態;機能と形態;構造と形態;建築技術と形態 ほか)
第2章 人間の知覚と行動(形態知覚の特性;心理的環境と形態;人間の行動と形態)
第3章 寸法と規模の計画(寸法の計画;単位空間の寸法;寸法のシステム;規模の計画)
第4章 空間の性能(空間の機能;安全性;耐久性;経済性)
第5章 計画の技法(計画のプロセス;空間構成の技法;空間形成のエレメント―仕切りの技法)
第6章 外部空間の構成と配置計画(外部空間のスケール;歩行空間の形態 ほか)
第7章 建築の設計製図―計画の表現