出版社内容情報
汗と涙,闘争,緊張,そして最後に訪れるノーサイドの瞬間…….早稲田大学ラグビー部の監督としてたびたび全国を制覇し,また多くの国際試合では日本ラグビーの名を世界に轟かせた著者が,ラグビーに魅せられた半世紀を振り返る.ここに描かれた熱い男たちの闘いに,読者はラグビーの真髄をみるだろう.
内容説明
汗と涙、闘争、緊張、そして最後に訪れるノーサイドの瞬間…。早稲田大学ラグビー部の監督としてたびたび全国を制覇し、また多くの国際試合では日本ラグビーの名を世界に轟かせた著者が、ラグビーに魅せられた半世紀を振り返る。
目次
序章 大西魔術の復活
1 ラグビーの虜になって(ラグビーとの出会い;長い下積み生活;レギュラーへ)
2 優勝への道(新しいラグビー理論を求めて;忘れられない二試合;ワセダラグビーの再建)
3 国際的なチームをつくる(オール・ジャパンの誕生;オール・ブラックス・ジュニアとの対戦;対イングランド戦―私の見た大西監督)
4 これからのラグビー(チームの強化と指導者の役割;世界のラグビーと日本;ラグビーの醍醐味)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
39
今夜ラグビーW杯が開幕!かつて日本代表を率いた大西が熱く語る。兄が早大監督だった縁で陸上からラグビーの虜に。純粋感性、ノーサイドの意味、技術を盗むこと。伝統と創造を忘れたマンネリ、各ポジションの意味。戦争とラグビーの違い。早大監督に就任して予測と計画、クレイブンの本。木本とカンペイ、確実性の探究、日本代表監督に。「展開、接近、連続」、イングランド戦。天才と努力家。薄いのに内容充実。ラグビーの専門書でもあるが、教育論でもある。古いが読む価値あり!の一冊。読メのレビュー4件と少ないが、何度読んだかわからない。2019/09/20
山口透析鉄
23
自慢話と揶揄される部分もあるかも知れませんが、二玄社刊の「闘争の倫理」を既に読んでいましたので、いちラグビー好きとしては興味深い本でした。 大西氏、私の通っていた高校(Wの附属校、2つあるうちの1つ)でもラグビー部のコーチをされていて、当時は何度か花園にも行っていました。 だてに日本代表監督もしたり、早明戦5連敗阻止のために再度Wの監督になったりしていません。 平尾氏とかとは異なるタイプの、優れた指導者でしたし、こういう方を真のカリスマ、と呼ぶのでしょう。 M大北島監督等とも異なるタイプの名指導者でした。1993/12/18
にゃん吉
8
有名な「展開・接近・連続」の戦法を編み出し、早稲田大学ラグビー部、日本代表の監督として、日本ラグビー界に一時代を築いた著者の、回顧、ラグビーに対する見解、思い等々が書かれています。進取の気性に富んだ理論家であり、闘将でもあったことがよく分かるお話が並んでいます。ラグビーはルールの変更が激しいスポーツですが、著者は、1916年生、1934年に早稲田大学入学という世代で、ゴールが5点だったとか、フォワードを7人にするか8人にするかといった、今とは大分ルール等が異なった往時の話も興味深くありました。 2021/04/28
Galileo
2
明治では北島先生の教えとして「前ヘ」が継承されていますが、大西先生の教えは早稲田以外へも広がっているため、早稲田では大西先生の教えとしてはあまり意識されていないのかもしれません。 一方、大西先生は日本代表の監督にもなられましたが、本書からは早稲田への強い想いが伝わりました。2019/05/25
Bon Voyage
2
著者を半世紀魅了したラグビー。 ラグビーの真髄ここにあり。 怪我がなければもうちょい頑張りたかった。2016/09/13