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岩波新書
お伊勢まいり

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004202523
  • NDC分類 175.8
  • Cコード C0221

出版社内容情報

古くは国家祭祀の対象として庶民とは全く無縁だった伊勢神宮が,中世から近世にかけて全国あらゆる層の人びとの信仰を集めるに至ったのはなぜだろうか.おかげまいりなど熱狂的な集団参詣を生みだしたものは何か.明治になって,その性格はどのように変えられたのか.民衆の生活や意識とのかかわりを軸に伊勢信仰の実態をえがく.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みのくま

7
非常に興味深い点が二点ある。まず一点目は、伊勢神宮は「私幣の禁」、つまり民間による奉幣は認められておらず、天皇による奉幣のみ(しかも天皇が直接参拝する事はない)認められていた。だが源頼朝以降、私幣が解禁され狂乱的な伊勢信仰に繋がってく。ここには非常に明示的に天皇権力の弱体化が関係しているのだ。もう一点、松前藩に残るアイヌと伊勢参りの関係も面白い。松前藩ではシャモ(和人)によるアイヌ差別は常態化していたが、伊勢参りをしたアイヌはシャモと同格になれたらしい。ここに伊勢信仰の秘密があるように感じるがどうだろうか2021/10/07

海星梨

5
江戸時代に、急に仕事を途中でほっぽり出して伊勢に参るという風習があったと聞いて手にとった。伊勢神社と庶民について日本の歴史を最初から見ていくもので、新明治政府のグダグダは好きだけど、他はイマイチ楽しめなかった。また、目的の伊勢参りの方も、世知辛い事情を知る、苦い読書に。2020/09/24

belier

4
古代から幕末までの伊勢参りをカバー。前半は制度的なことが多くてちょっと退屈したが、時代が下るにつれて庶民の参詣の話が中心となり面白くなった。やはり日本人の団体旅行好きは昔からなのか。2021/10/03

takao

3
ふむ2024/04/28

風竜胆

3
神宮信仰の変遷が良く分かり、神宮に対する基礎知識も得られる。伊勢神宮の興味がある人には必読の一冊だろう。 2013/08/19

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