出版社内容情報
天皇・貴族から農民まで,万葉集の無数の作者たちは恋の喜びを,別離の悲しみを,自然の美しさを,おおらかに歌い上げた.これら万葉人の群像の中から典型的人物を取り上げ,その秀歌の神髄を縦横にわかりやすく物語る.額田王,大津皇子,柿本人麻呂,山上憶良,大伴旅人・家持などに時代の照明を当て,人と文学を浮彫りする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuzi
1
万葉集の作者と言われている大伴家持など、奈良時代の文学史を研究テーマとしていた研究者・北山による万葉新書。万葉集に登場する代表的詩人を3つの時代にわけて3名(組)ずつ取り上げて紹介している。当時対立していた研究者を扱き下ろしていたりして面白い。巻末には著者注や略年表もついていて万葉の時代を俯瞰しながら理解できる1冊。折にふれては原文を読むように薦められるので、原文を読みたくなります。個人的には茅上娘子の作品が好きなので、取り上げられている章は興味深く読ませていただいた。2019/07/02
alie
1
歌のセレクトと、解釈が好き。このての入門書で一番好き。2014/05/02
mimm
1
これが定説・・・。先にこの方たちの著書に接していたら、日本古代史ひいては歴史に一切の興味を持ちませんでした。全体的にソフトな語り口と、読みやすい文章には好感。2011/07/13
丰
0
Y-202001/01/29