出版社内容情報
人間は火を利用することによって,他の動物と区別される存在となった.けれども私たちは果たして火を完全に制御しきれているだろうか.発光と発熱によって特徴づけられる燃焼という現象について,光と熱と動力の源としての特性を明らかにしつつ,日常生活の場におけるさまざまな事例に即して,火の本質と様態をわかりやすく説き明かす.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
7
子供の頃から火が、というと語弊があるから焚き火が好きで、火とは一体何なのかずっと謎に思ってきた。私の理系への扉の鍵となり得るのが火だった。中学で習った、「火とは酸化反応で、鉄が錆びるのも同じです」。理系との親和性は断絶した。熊谷のあとがきはいわゆる新書の実態を撃ったものとして秀逸である。本人も宣言している。「文科系の大学生や高校生の諸君、さらに、そもそも理科は苦手だ、などという家庭の主婦の方がたによんでもらうことを期待している。よみおえて『なんだ、こんな初歩的なことしかかいてないのか』といってもらえたら、2023/02/26
kaizen@名古屋de朝活読書会
1
岩波新書愛好会】発熱と発光があるのが火だとのことです。 熱源、光源、動力源としての利用について詳しい説明があります。 点火,発火、点火は英語ではignissionとのこと。 misfireは、失火ではおかしく、消火も微妙に意味が異なる。 火の災害についてと、怪火など火に関する幅広い情報を掲載している。 お話し風なので、燃焼と爆発の厳密な違いは読み取れませんでした。2008/11/09
丰
0
Y-212000/07/27
舫
0
このかたの先生は、富塚 清氏だそうです。富塚 清氏の著作には岩波新書『動力物語』(新装版は『動力の歴史』三樹書房)の著作があります。富塚 清氏の弟子には他に曾田 範宗氏もいらっしゃいます。富塚氏は、弟子に、個別のテーマを与えたのでしょうかね。2023/12/23