出版社内容情報
日本で本格的な洞穴の探検――古生物,地質,洞穴生物の研究――が総合的に行われるようになったのはごく最近のことである.陸のプランクトンともいうべきトビムシに研究目標を定め,生物の進化・退化や生物地理学的究明を志した著者が,全国の洞穴探検行脚を続けつつ,日本洞穴学を次第に確立していく過程を,生き生きと語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芋堅干
3
興味深い内容でほんとうに面白かった。単なる探検記ではなく、トビムシの研究を通じて洞穴学という分野を開拓していく様子に引き込まれた。洞穴が「バカ穴」か否か、がどのような要因で決まっているのか解明される場面が特に印象に残った。2010/07/10
つちのこ
1
岩波新書1972年1月4刷。同年読了
rouningyou
1
洞穴探検の入門書かと思わず古本屋で購入したが、読んでみるとトビムシとかいう洞穴生物の研究者であるらしく失敗かと思ったが、新種の発見、種の同定の苦労などそれなりに面白く、何となくスイスイ読める。後半は、洞穴探検の技術の開発、そして巨大な未踏の洞穴発見へと進みワクワクしつつ読了。2012/08/22
舫
0
古本屋で購入。2023/12/23