出版社内容情報
『陰謀・暗殺・軍刀』で「満州」及び中国在勤中の外交官としての体験を綴った著者は,この書ではアメリカとヨーロッパに在勤中当面した日米交渉の裏表,真珠湾奇襲前後のアメリカ,国際都市リスボンの諜報戦,ポルトガルの偉材サラザールの横顔,大戦中の微妙な米ソ関係等を回想し,最後の章では当時の日本の外交政策に一つの提案を行う.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
4
外交官の仕事を理解できる2015/09/25
はちめ
1
戦争が始まって後の記録だが実に明解でおもしろい。真珠湾攻撃が騙し討ちになってしまった経緯は知らなかった。2015/12/23
荏苒 byn
0
太平洋戦争に至る経過と戦後直後まで、アメリカ駐在外交官の目から見た一次資料 本。事案の考察もある。 有名な宣戦布告の遅延、騙し討ち問題を記す本がこれであった160。「ハル長官は(真珠湾を)承知していたのではなかろうか」。遅れの責任問題は、外務省らしく「有耶無耶 に164」終わった。 総じて、アメリカに好意的に感情交えず、淡々とした筆致。無謀で、無思慮な戦争。今現在出揃った米側関係者の著書(スティット、フーバー、スチムソン、ハミルトン フィッシュ)を見たら、何を思われか?。 (browse感想)↓ 追記2020/08/31