感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タロウ
2
弱かった安保闘争分野の本。ようやく読み終わった。岩波新書を読むのに最高に時間がかかった一冊だ。前史のところが難しすぎてリタイアしかけてしばらく置いていたのをなんとか読みきった。日高六郎は文章はそれほどうまいとは思わないが、頭が物凄くよくて、本の内容は素晴らしかった。安保当時の人びとの考えや行動が細かく分かったし、安保分野が苦手から得意になったようだ。今後何かあった時に、権力に対し、国民一人ひとりが批判し、要求し、戦えるだろうか。そのいざという時のために、この本が教えていることを心に留めておきたい。2021/01/28
シンドバッド
2
小学生の時の記憶にわずかに残る時代と現在と何が違うのか? 行動は無意味では無い。しかし、行動できない自分がいることを、思い知る。 2017/06/11
えむ
2
安保改定反対運動の記録。客観的な史実に基づいたものとは言い切れないかもしれないが、時代と運動の雰囲気を感じることができた。また、分担執筆が活きているように感じた。2017/01/08
しんすけ
2
「世に倦む 選書15冊」なるものが、12月18日にネット上に公開されていた。「SEALDs選書」の、お粗末さに呆れた結果の産物のようであった。本書もその一冊で、日本人がこの運動を端緒として市民を自覚するとの期待が観えてくる。僅かであるが、それも真実だろう。しかしそれは1968年をもって終焉してしまったように、ぼくは思えてならない。2015年にも、似たような動きはあったが、そこに市民の自覚があっただろうか、そんな疑問ばかりが浮かぶのである。2016/01/02
千住林太郎
1
60年安保闘争とは、何だったのか。本書は、左派の立場からまとめた本である。政治活動とは無縁だった人々が、自発的に安保反対の運動に参加した時代の熱気を本書は描いている。2017/08/16
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- 和書
- 涅槃刑