出版社内容情報
古来,日本人はおおらかに笑うことを知っていた.江戸時代でも,儒教道徳にこり固まっていない庶民は諷刺の精神に富んだ笑いを楽しむすべを知っていた.しかし,西欧追随,大国志向の明治百年の間に日本人は笑いを忘れる.本書は,庶民にとって最強の政治的武器である笑いの復権を目ざして,さまざまな場面での笑いの発掘を志す.
内容説明
古来、日本人はおおらかに笑うことを知っていた。江戸時代でも、儒教道徳にこり固まっていない庶民は諷刺の精神に富んだ笑いを楽しむすべを知っていた。しかし、西欧追随、大国志向の明治百年の間に日本人は笑いを忘れる。本書は、庶民にとって最強の政治的武器である笑いの復権を目ざして、さまざまな場面での笑いの発掘を志す。
目次
1 どこまで続く笑いの不毛
2 ホモ・ルーデンス、文化のこころ
3 笑う日本人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズツキ
6
これは理解できないなぁ……。著者は反権威主義者だけども、自分の分野においては権威をふりかざしているのだ。風刺や刺青が現代日本で受け入れられないのは抑圧された文化のせい、とは一体どういうことなのか……。ちなみに途中で出てくる福沢諭吉の思考については現在まったくの別人のものであったことが判明している。2015/06/27
シンドバッド
4
この時代 もう一度 読み返したい本。 正に 武器として笑い の文化が 流れを変えて欲しい。2013/06/28
てら
0
「戦争の悲惨さを強調していると、いつしか戦争を賛美していることになる」(飯沢匡) レイ・ブラッドベリも掲げたごとく、【笑い】をもってすればこの世に倒せぬものなどありません。