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岩波新書
写真の読みかた

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004140818
  • NDC分類 740.1
  • Cコード C0272

出版社内容情報

私たちは毎日さまざまな写真を見て楽しみ,また,そこから多くの情報を受け取っている.写真を見るということは,写真を読むということでもある.わが国最初の本格的な報道写真家であり,アートディレクターでもあった著者が,写真の正しい読みかたは,文字の読みかたと同様,不可欠の知識であるとの主張のもとに執筆したユニークな写真論.

内容説明

私たちは毎日さまざまな写真を見て楽しみ、また、そこから多くの情報を受け取っている。写真を見るということは、写真を読むということでもある。わが国最初の本格的な報道写真家であり、アートディレクターでもあった著者が、写真の正しい読みかたは、文字の読みかたと同様、不可欠の知識であるとの主張のもとに執筆したユニークな写真論。

目次

1 写真の読みかた(写真は正確か;写真の嘘と真実;記号としての写真;これから写真はどうなるか)
2 私の経験とカメラマンたち(演劇青年からカメラマンへ;ヨーロッパの報道写真;日本工房の設立)
3 二つの実例(組写真の基礎的技術;編集技術からみた「自由を求めるハンガリアの戦い」)
4 名取洋之助メモ

著者等紹介

名取洋之助[ナトリヨウノスケ]
1910‐1962年。1928年慶応義塾普通部卒業、同年渡独、ミュンヘン美術工芸学校に学ぶ。ウルシュタイン通信社の契約カメラマンを経て、日本工房、国際報道工芸を設立。その間『ライフ』の契約写真家となる。戦後『週刊サンニュース』、岩波写真文庫の編集責任者となる。その後ヨーロッパ美術の紹介につくした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ほよじー

13
★★★★★写真の読みかたは無限。同じ写真でもそれを見る人の知識や置かれた環境によって異なって読まれる。記号としての文字(例えば馬)は実物と関係ないが、記号としての写真(ある馬に限定した写真)は実物と非常に密接な関係がある。写真は感情的反応を引き起こしやすく、感覚的に理解される。最も感情的反応を起こしやすいのは人物写真(女性、表情)。写真の説明文や組写真は一枚の写真の欠点を補う。写真を美術品のように鑑賞するのは、本の内容を読まずに刷り上がったページをただ眺めているようなもの。2016/12/31

sabosashi

11
 冒頭のあたりで、写真は記号であると宣う。  写真の読み方の古典だとわたしは素直に信じていたから、ひれ伏そうとした。  それでもこの人物については、毀誉褒貶のようなものもあるみたいで、たとえば報道写真と芸術写真のちがいとか、もうひとつピンとこない。  第二次大戦以前に、ヨーロッパ、米国を股にかけ、世渡りしていくのはりっぱ。  といっても、つねに綱渡り感があったのかもしれないが。  写真を撮りつつ、考え、自分の見かたを深めていったひとなのか。  ロマネスクについての考察には感心。2020/02/21

swshght

9
写真が発する情報やイメージは社会において大きな役割を担っている。だが、「写真をどう読むか」に対する議論はなおざりにされてきた。そこで書かれたのが本書だ。この写真論は今から半世紀以上も前のものだが、現代の視点から見ても「なるほど」と思える箇所が多い。それに実に明快で読みやすい。まずは写真史をざっと辿り、『ライフ』をはじめとする報道写真誌の創意工夫を詳しく論じる。そこから写真の特性‐「真実」と「嘘」、記号性、メッセージの伝達、読解の多様性‐が見えてくる。映画理論の引用もあり、写真と映画の近親性にも触れている。2013/04/07

シンドバッド

6
半世紀前の本ですが、また、銀塩フィルムを使用するカメラから、デジタルカメラに変わりましたが、変わらない『写真』を、読む行為、意識が、大きく変化したとは、思えない。その意味で、一読に値する。しかし、LIFEが廃刊したことでわかるようにメデイアは、刻刻変化する。2013/08/22

てながあしなが

4
知り合いの方に勧めてもらって読んだ。タイトルである「写真の読み方」に言及している箇所はそう多くなく、自叙伝的な本。キャプションや配置によって写真が与える印象が全く変わってしまうという指摘は興味深かった。もっと詳しく聞きたかったかも。2018/06/08

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