出版社内容情報
戦国乱世の時代に生をうけ,関白にまでのし上った豊臣秀吉.彼の全国統一事業は,どのような経過ですすめられ,どのような歴史的意義をもったか.また,文禄・慶長の役とよばれる朝鮮侵略戦争の本質は何であったのか.正確な史料と科学的な史観とによって,波瀾万丈を極めた秀吉の生涯とその時代とを生きいきと描き出す.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
32
漢字の旧字体がしんどかった。もう少し秀吉のメンタル面の分析をしても面白くなったかもしれない。私個人としてはとても不幸な人だと思っているので。2015/07/04
kenitirokikuti
11
図書館にて。織豊時代と家康までを復習している。本書は1954年(昭和29年)刊行である。前年に朝鮮戦争が停戦したばかりという頃であるから、文禄・慶長の役の書きぶりにそうした時代背景を見てしまう。それは先入観の仕業かもしれないが、少なくとも人民史観なのは間違いない。…ではあるのだが、予想よりも史談的な記述が多く、まだ大衆文学=時代小説であった頃だったんだなぁ、とおもった2025/02/08
本命@ふまにたす
2
豊臣秀吉の評伝。キリスト教に関する叙述に少し違和感を感じたが、淡々と史実をたどる。人物像、エピソードの類は少ないので、そういうものを求める人には向いていないかもしれない。2021/07/02
讃壽鐵朗
2
著者の鈴木良一が40代前半で書いたと思われるが、後書きを見ると、丸で歴史学者の書いた歴史書ではなく歴史・時代小説を書いた作家のようである。その激情吐露とも言うべき書きぶりは、マルクス歴史学者が無味乾燥という批判など当たらぬくらいで、日本の朝鮮侵略の卑劣さ、馬鹿馬鹿しさを諄いほど書いている。Wikipediaではまだ存命で105歳になるはず。この戦争を反対の立場から書いている井沢元彦の本を読みたくなった。2014/09/10
やま
0
当然ではあるが、内容が古い。最新の研究が反映された同じスタイルの本が出たら必読だと思った。2015/04/06
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