出版社内容情報
日本の選択すべき途は何か.本書は,憲法に支えられている非武装平和の精神こそ,その選択の原点に据え直されるべきだとの立場から,核による威嚇がいかに絶望的な軍事体系であるかを論証する.そして今日,平和主義の拠るべき主体的な態度として,非武装国民抵抗という新しい戦略的構想を具体的に提示する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
本命@ふまにたす
4
「平和」という問題についてのひとつの立場からの考察。いくつかの観点から問題を論じている。文章がかなり硬さを感じるなど、正直古さを感じる部分はあるが、版を重ねて読みつがれているのには理由があるのを感じる。いかにも緑版の岩波新書という感じの重厚な一冊。2022/10/09
パル
2
この本が描かれたのは46年前です。約半世紀が経った今も、国々は核を持ち、威嚇しあっています。ミサイル問題、テロ問題。争いは終わることがありません。核を落とされた国の一般市民として、自分は何を考えたらいいのか、そんな思いで読み進めました。
やまべ
2
『平和主義とは何か』で言及されていて気になったので読んでみた。40年くらい前の本で、東西冷戦&人類滅亡的な核戦争が問題意識の背後にあるので、今日とは少しズレているのだけど、それでもなお「これ今の問題じゃないか!」と思うところが多々あった。いま私たちがやっている行動は「非武装国民抵抗」のトレーニングでもあるのだなというのが印象的。この本は買っておきたいが絶版か……。2014/06/15




