感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千本通り
6
著者は「ゾルゲ事件」で有名だが、著した当時、これだけの中国分析が行える知識人はそうはいなかったのでは? それを見抜いて執筆を依頼した岩波茂雄の眼も凄い。前半は中国の歴史の話でかったるく、正直ここで本を投げ出してもおかしくないほどだ。ところが現代の「官僚、地主、郷紳」「軍閥、土匪」「秘密結社」「買弁、浙江財閥」の分析、「英、米、独、仏、ソ連」ら列強との関係、「学生運動、労働運動」「農村運動」「民族戦線運動」「国民党と共産党の関係」などを鋭く描いていて、今読んでも的確でちょっとびっくりする。 2025/03/20
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