出版社内容情報
ウィーンに生まれ、戦間期の苦境を経験したカール・ポパー(1902-1994)は、哲学者としての人生をいかにして歩み始め、その批判的合理主義はどのように生み出されたのか。自らの人生を振り返りながら、広範囲に及ぶ思想の全体像を語る自伝で、ポパー入門にふさわしい。反証可能性を論じた付録も収録。ドイツ語版の翻訳。
【目次】
凡 例
はじめに
1 全知と人間の可謬性
2 幼少期の思い出
3 実家の影響
4 第一次世界大戦
5 少年期の哲学的問題――無限
6 哲学での最初の失敗――本質主義の問題
7 本質主義についての長い余論――私と同世代の大半の哲学者を隔てているもの
8 決定的な年――マルクス主義、科学、疑似科学
9 初期の研究
10 二度目の余論――独断的思考と批判的思考、帰納なしでの学習
11 音 楽
12 ポリフォニー音楽の起源についての考察――探究の心理か、探究の論理か
13 二種類の音楽
14 芸術、とくに音楽における進歩の概念
15 大学での最後の年
16 認識論――『探究の論理』
17 論理実証主義は死んだ――だれが殺したのか
18 実在論と量子論
19 客観性と物理学
20 真理、確率、験証
21 迫りくる大戦と「ユダヤ人問題」
22 移住――イギリスとニュージーランド
23 ニュージーランドでの最初の活動
24 『開かれた社会とその敵』と『ヒストリシズムの貧困』
25 ニュージーランドでのその他の仕事
26 イギリス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンスにて
27 イギリスでの初期の仕事
28 合衆国への最初の訪問――アインシュタインとの出会い
29 問題と理論
30 シュレーディンガーとのディスカッション
31 客観性と批判
32 帰納、演繹、客観的真理
33 形而上学的リサーチ・プログラム
34 物理学での主観主義に対抗して――量子力学と傾向性
35 ルートヴィッヒ・ボルツマンと時間経過の方向性、時間の矢
36 エントロピーの主観主義理論
37 形而上学的リサーチ・プログラムとしてのダーウィニズム
38 世界3
39 心身問題と世界3
40 事実の世界にあるさまざまな価値
あとがき
一九九二年 マルクス主義へのあとがき
[付録]論争の核心――境界設定の問題
訳者解説
ポパーの著作(抄録)
主要著作の略記
事項索引
人名索引
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- 在宅至上主義~俺だけのチートシステムで…
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