内容説明
「わたしは大きなひげをもった彼の顔を思いうかべる。それは無限にひきつけ、また無限につきはなすがごとくに見える…」。『ツァラトゥストラはこう言った』の名訳で知られる氷上英廣(1911‐86)の伸びやかな詩心にあふれた文集。ニーチェのテクストをその時代に丁寧に位置づけ、風景のなかを逍遙する静謐なニーチェを描き出していく。
目次
ニーチェの顔
犀・孤独・ニーチェ
アスポデロスの咲く野―ニーチェの遺産
ニーチェとエピクロス1
ニーチェとエピクロス2
ET IN ARCADIA EGO―ニーチェにおける英雄的・牧歌的風景
ニーチェにおける「大いなる正午」
ツァラトゥストラとゾロアスター
ニーチェにおける脱ヨーロッパの思想
ニーチェにおけるヘーゲル像
斎藤茂吉とニーチェ―日本におけるニーチェ影響史への一寄与として
芸術の夕映―鴎外・ニーチェ・ワーグナー
『悲劇の誕生』私解―ニーチェとボードレール
漁樵問題―ニーチェとハイデガー



