出版社内容情報
三千年の歴史を有する中国の詩──そこには、道への志、政治批判、友情、望郷、恋愛、山水、仙界への希求など、自然と人間の万象が鮮やかにうたわれてきた。理と情の限りを尽くした膨大な詩から選りすぐった上古から清末までの五百首。精確で核心を鋭く射貫いた解釈が、漢詩本来の芳醇繊細で躍動する息吹を甦らせる。(全3冊)
内容説明
三千年の歴史を有する中国の詩―そこには、道への志、政治批判、友情、望郷、恋愛、山水、仙界への希求など、自然と人間の万象がうたわれてきた。選りすぐった上古から清末までの五百首。核心を射貫いた解釈が、漢詩本来の芳醇で躍動する息吹を甦らせる。
目次
上古
『詩経』
『楚辞』
前漢
後漢
魏晋
南朝
北朝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
66
漢詩に惹かれるのは、幽境の境地に焦がれながらも地に足をついた日常も同時に綴られている素朴さがあるからだ。労働の歌、防人の歌、後朝の別れを惜しむ艶歌、不実な男を詰る女とそれを宥めつつも言い訳をする男、絶景への称賛、我が身の不遇を嘆き、それでも理想などで心を紛らわせる歌など収録。荊軻や李陵、蘇武などの文学作品で知った者の漢詩を読めた喜びよ。そして編纂も艶麗な歌を得意とする者の歌で敢えて戦禍による逃亡への嘆きの歌を選ぶなどの外しぶりが小気味いい。また、木蘭伝説も元は物語的漢詩の主人子だったという事にも吃驚した。2024/11/04
かふ
20
「詩経」を読むために借りたのだが、詩経以外にも「楚辞」が面白かった。「詩経」は中国の最も古い詩とされるが、それは『論語』の中に含まれて儒教的な解釈がなされたが、本来は庶民の恋愛詩ということで、道徳的な解釈ではわからないところがあるというのが最近の研究でその素朴な歌は『万葉集』の東歌や防人の歌に通じるものがあるという(白川静)。「詩経」は中国を支配した国の地域詩なのだが、「楚辞」は楚の国の詩に特化したもので、「詩経」とはまったく違って面白い。「詩経」はわりと定型で作られているのだが、「楚辞」になると物語詩2026/03/22
シンドバッド
9
従来の対語訳とは異なり、漢詩上は必要な語を省き、日本語へ見事に訳されている。また、解釈に於いてもその時代背景及び人物の社会的地位などを考証して行われている。 逸品ともいうべき書である。2015/10/21
わたなべよしお
9
まぁ、つまみ食い読書ですし、知っている作者は陶淵明くらいしかいなかったけど、久しぶりに漢詩の世界を少しだけ楽しみました。「白虹」とか「秋扇」とか、現代に生きている言葉もあるんですなぁ。2015/07/03
吟遊
8
上巻は南北朝時代まで。注釈が充実(とくに語釈)しているので、訳詩そのものは散文的な印象も強い。注で原文を味わってください、と。ぼくは古い時代の詩がとくに好きで、楚辞が読みたくなった。2016/08/12
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- 和書
- 〈魂〉に対する態度




