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岩波文庫
芥川竜之介俳句集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003600177
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0192

出版社内容情報

芥川竜之介の俳句は、洗練されたレトリックによる技巧の冴えと、近代人の繊細な感覚をよく伝える。芭蕉、丈草ら江戸俳諧の伝統を踏まえた格調の高さを守っている点にも、その独自さがある。珠玉の如き芥川の俳句千百余句を集成。

内容説明

珠玉の如き芥川の俳句千百余句を集成。

目次

俳句
連句・川柳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
芥川龍之介の俳句集。特徴的な物の多い小説とは違い、基本に忠実な蕉風のものが多いように思う。その為安定した句が多いけど、冒険は少ないような印象。あと言葉の一部を変えた句が連続で収録されているが、これを見るとやはり言葉への拘りというか、言葉の数が少ない分一文字を変えるだけでも印象が変わるのが実感できるな。有名な「青蛙おのれもペンキぬりたてか」や「水涕や鼻の先だけ暮れ残る」も含まれているが、俳句のほそみやかるみを十全に味わう事の出来る句も多い。本人は余技と言ってるが、それに収まらぬ読み応えを楽しむ事が出来た。2021/08/24

ホームズ

23
とりあえず色んな物を読んでみようと普段は全く手をつけない俳句に挑戦してみた(笑)芥川龍之介の小説が好きだからとりあえず(笑)やはりこういった俳句や和歌とかは理解できるような教養はほしいな(笑)もっと色々読んでみよう。2012/12/06

かふ

19
う~ん、微妙かな。芥川にしてもそう斬新な句ができるわけでもなく、基本に忠実なのか、面白みもあまりないような。それは、芥川が俳句同人誌に属したりせずに虚子の「アララギ」による投稿句主体となるから、自然と虚子好みの俳句に成っていったと思われる。植物詠が多いのも写生ということを意識して作っていたように思われる。でも芥川らしさが出るのは動物のような気がする。芥川の俳名は我鬼。これを付けるとなお芥川の世界。以下、https://note.com/aoyadokari/n/n8522d3f79d2a2022/08/01

双海(ふたみ)

15
「余技は発句の外には何もない」と語り、終生俳句に格別の思入れを持ち続けた芥川龍之介の俳句集です。千百五十八句と連句・川柳を収録。私がいちばん好きな句は「藤の花雫とめたるたまゆらや」(大正十三年)です。2014/02/19

壱萬弐仟縁

6
俳句は日本人の自然観の凝縮だろう。芥川先生のそれもまた、多様な表現で感服する。43番目の俳句には、フランス語が右に記されている。frament de la vieと(15ページ)。日本語の部分にこうした外国語ではどういう意味、意図があると添えているあたりがニクイ。というか、俳題なのかもしれない。63、64番の句にも花火でフランス語が出てくる。日本人の俳句文化の発信で現代のフランス人にもマンガのみならず、いい影響があると仏人に紹介できる人だろう。154は最後の語を□にしてあえてクイズ的にしてありニクイ演出。2012/12/18

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