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岩波文庫
世界をゆるがした十日間〈上〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003420218
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C0198

出版社内容情報

アメリカの急進的な雑誌ザ・マッセズの通信員として,一九一七年にペトログラードに滞在していたジョン・リード(一八八七‐一九二〇)が,十一月にそこで目撃した激烈な歴史的事件――ロシア革命――の真相を克明に綴ったルポルタージュ文学の古典.豊富な資料を駆使した迫真のドキュメントで,クループスカヤ,レーニンが序文を寄せている.

内容説明

1917年、アメリカの急進的な雑誌『ザ・マッセズ』の通信員として、ペトログラードにいたジョン・リードが、そこで目撃したロシア十月革命の真相をつづったルポルタージュの古典。この激烈な歴史的な事件を豊富な資料を用いて克明に記し、旧秩序の崩壊と新世界の誕生を見事に描きだしている。

目次

第1章 背景
第2章 来らんとする嵐
第3章 前夜
第4章 臨時政府の崩壊
第5章 突進
第6章 救済委員会
第7章 革命的戦線

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

42
1917年のロシア10月革命を取材したルポ。序文にもあるように、著者の「同情」は政権をとることになるボリシェヴィキー側にあるのですが、そのためかえって革命の熱が感じられるよう。3月革命後も戦争は続き、物価は上昇、憲法の制定も先延ばしにされる状況に人々の不満が高まって10月革命に至る流れをその熱量とともに体験でき、特に革命が始まってからは作者と一緒に夜に日を継いで、表面上は平穏しかし内には革命の熱と混乱を孕む当時のサンクトペテルブルクを駆け巡っているようでした。混乱のなか、反対派の巻き返しが始まって次巻へ。2018/04/20

金吾

21
2月革命後から10月革命までが書かれています。やや混沌としていますが、実際の現場の熱気が伝わります。ボルシェビキに軸足をおいていますが、30歳そこそこでこのようなルポルタージュを書いたことに驚嘆しました。下巻が楽しみです。2020/11/06

やまやま

14
ロシア十月革命のルポとして有名な本書ですが、伊藤真訳の紹介を拝見したことをきっかけに久方ぶりに読んでみました。若い頃に読んだものがこの岩波のものでしたが、まずは当時の政党やソビエト社会の組み立てといった部分を最初の注釈と説明で学びます。もうほとんど忘却の彼方で、改めて読み直し本文に備えました。生き生きとした描写のことはすばらしいと思いますが、多分著者はロシア語を通訳なしに理解することは難しかったのでは、とも考えます。現在形で語られる言葉は後で新聞などで拾ったものも多いのかな、とも感じました。 2021/06/28

じゃがいも

11
久し振りです。 各政党の多数の政治家や労働者が入り乱れ分からないまま通読。感想は上下巻合わせ。 上巻は2月革命後の保守党ケレンスキー内閣からレーニンの少数派ボリシェヴィキへの10月革命。 下巻はケレンスキ等の反革命とボリシェヴィキの勝利。「市民のつまらぬ因習的生活は革命をできるだけ無視しつつ、続けられていった。」というのが印象的。貴婦人のフランス語の勉強、画家の中世ロシア史の情景描き、官僚婦人達の午後のお茶会など・・ 下巻は少しは分かりやすいですが、上巻の革命を直に体験した若き特派員の筆はリアルです。2020/07/15

にゃん吉

6
昔、小学校の図書館に置いてあった子供向けに翻案された本書を読んでみたことがあり、一度、原典をと思いながら、ようやく読みました。社会主義革命の生々しいルポで、社会の疲弊、混乱に、党派、階級の利害、思惑が激しく対立し、演説、ビラ等々の情宣が入り乱れ、軍の掌握が焦点となってといった、こうして革命が起こり、成就していくのだというエッセンスが垣間見れるようで興味深い。迫る軍靴の足音を感じつつ、下巻へ。 2019/11/16

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