出版社内容情報
経済学をどう学んでゆけば「学派」に捉われずしかも鮮明に事態を理解しうるか.この設問で始まる本書は,近代経済学の諸系譜を,高い水準を保ちつつ平易に解明した労作.ワルラス的均衡論に対するケンブリッジ学派への意味付与,計量経済学の独自性の評価等々は,マルクス経済学の再検討と共に歴史的意義を持つ. (解説 伊東光晴)
内容説明
経済学をどう学べば「学派」に捉われずしかも鮮明に事態を理解しうるか。この設問で始まる本書は、近代経済学の諸系譜を、高い水準を保ちつつ平易に解明した労作。でき上った結論としての学説を並べるのではなく、理論生成の跡を丹念に再現する。その臨場感溢れる叙述は、経済現象を的確に見る目を養わずにはおかない。
目次
序章 経済学を学ぶ態度
第1章 近代経済学の形成
第2章 近代経済学の系譜
第3章 オーストリア学派(限界効用学派)
第4章 ローザンヌ学派(一般均衡学派)
第5章 ケムブリッジ学派(新古典学派)