出版社内容情報
資本主義は十九世紀から今世紀にかけて独占段階に突入した.その特質はカルテルおよびトラストの形成による自由競争の廃止に,また,銀行資本と産業資本との関係の緊密化すなわち金融資本の成立にある.著者(一八七七―一九四一)の名を世界的にしたこの現代資本主義の分析は,マルクス経済理論の重要な展開である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
金融資本論の下巻です。上巻はどちらかというと原理論的な部分が多かったのですが、この下巻では恐慌についてかなり詳しく分析されています。また金融資本にからむ経済政策について論じられています。私はマルクスの資本論よりも読みやすい気がしました。たまには古典も読むといいですね。次には剰余価値学説史を読もうと思っています。これは途中で挫折した覚えがあります。2016/08/06
フクロウ
0
市場、貨幣、資本、銀行、国家。わからないことだらけである。もっとも、最後の帝国主義・植民地主義と金融資本の関係だけはなんとか理解できた。2019/06/07