出版社内容情報
ヘーゲルその他の哲学書の要点を書き抜き,レーニン(一八七〇‐一九二四)自身の考え,コメントを記した思索ノート.レーニンが哲学思想をどのように批判的に摂取していったか,とりわけ「対立物の統一」に弁証法の核心・真髄を見出し,ここから弁証法的唯物論を発展させていくことを構想するにいたった思考の軌跡が端的に示されている.
内容説明
ヘーゲルその他の哲学書の要点を書き抜き、レーニン(1870‐1924)自身の考え、コメントを記した思索ノート。レーニンが哲学思想をどのように批判的に摂取していったか、とりわけ「対立物の統一」に弁証法の核心・真髄を見い出し、ここから弁証法的唯物論を発展させていくことを構想するにいたった思考の軌跡が端的に示されている。(全2冊)
目次
ヘーゲル『論理学』にかんするノート(有論;本質論;概念論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
23
1929年初出。レジュメとも言える構成になっている。本人の注意事項のオンパレード。読者はその思考展開についていくことが大変かもしれない。だが、読者はこのような整理の仕方がマスターされれば、読書メーターなんのそのではないか。いつも座右に置きたいノートが私にはないな、とも思わされた。注意 という箇所が何度も出るので、ノートはその注意集でもある。2015/10/12
roughfractus02
9
『精神現象学』で主観客観が止揚される「絶対知」に至ったヘーゲルは、『大論理学』でカントの認識論的批判を批判しつつ形而上学も含めた「絶対知」の思考を展開した。本書は、「本質は現象する」とし、質から論理矛盾を経て理念へと弁証法的に展開するこの大著を中心に著者の抜書きとコメントが書き込まれたノートである。ヘーゲルの「本質」をマルクスを通して歴史の運動と捉える著者は、現体制と矛盾対立する勢力の出現を確信する。本巻は『大論理学』に加えて弁証法の見取り図、フォイエルバッハ『宗教の本質に関する講義』のノートを収録する。2026/05/12
湿原
5
論理学第一巻まで読み、そこで本書を読むのをやめた。正直ヘーゲルの内容もレーニンのメモも全く理解できない。訳者の注釈で何となくイメージは掴めるように思えるが、一語一語の意味を深く理解しないと、先に読み進められない。しかし天才レーニンをもってしても「?」という記載があるのだから、ヘーゲルの書物は恐ろしいほど難しいのであろう。ヘーゲル哲学の内容はともかく、思索ノートからメモをしながら何度も何度も大哲学者と格闘するレーニンの姿が浮かんできた。本書の続きと下巻を読む予定は今のところなし。2022/12/01
放蕩長男
5
レーニンが書いた、哲学の思索ノートです。正直、哲学には詳しくないので、内容を自分の中に落とし込んで理解するのはできませんでした。私がこの本を読んだのは、歴史に名を残した人が、どのようなノートの取り方をしたのか知りたかったからです。ノートを上手く使う、とかいうハウツー本を読むより、レーニンとか、ダ・ヴィンチとか、天才たちのノートに実際に触れた方が、自分の力になりそうです。2016/06/07
6 - hey
5
読書のあり方としても注目されている本。憶測だが、145ページのレーニンのコメント「はっはっ!!」は、きっと某ネズミの国に目をつけられているに違いない。2012/10/20




