岩波文庫
ゴータ綱領批判

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003412640
  • NDC分類 309.3
  • Cコード C0136

出版社内容情報

マルクスが,過去の革命や闘争の経験を総括して,「共産党宣言」ほかで展開した自らの国家論をさらに発展させたマルクス主義国家論の古典.社会主義革命とプロレタリアートの独裁,資本主義から共産主義への過渡期におけるふたつの段階,社会主義段階での生産と分配,完全な共産主義社会の基本的特徴など,一連の思想が定式的に記述されている.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

5
ポスト工業化時代超越する視点、すごいなと思う。経済、利潤の暴走は否定しているが、社会民主主義にも否定的であった側面、マルクスの思考の多元的な特徴をとらえるのに便利な書。教育の平等が現在いわれているが、それ一般等価関係に子どもたち置くってこと。確かなものは平等になく、資本主義がそのような等価もたらしたけど、本来ただ何かしらの交換があるだけで、結局それから飛びだす自由な動きが人間にある。不平等恐れず各教師なり教科書破って、人間がみずから制度に対抗しうる再生産=伝達可能な重要な知識を身につけること理想的かなぁ2015/01/13

さとまみ読書垢2(小説・その他専用)

2
ノート。

Hisashi Tokunaga

1
「人新世の資本論」で、晩期マルクスの思想としてゴータ綱領批判でエコロジーが垣間見えるとの指摘で、西雅雄訳(旧岩波文庫)を読んだ。初期マルクスの情熱が「資本論」を経た後、「労働はすべての富及び文化の源泉である」とのゴータ綱領に対しマルクスは「労働はすべての富の源泉ではない。自然は労働と同じ程度に使用価値源泉であり、労働自体は人間の労働力という一つの自然力の発現に過ぎない。・・・」このセンテンスがマルクスのエコロジー観?過渡的プロレタリア独裁経済の姿はいまいち。晩期マルクスは資本論執筆で思想が枯れた?2021/08/13

逆丸カツハ

1
やはり歴史的なことはわからない。勉強不足。読んでいてふと生活協同組合が面白いと思った。確か岩井克人の法人論で株式会社は株主に対してはモノ、一つの意思決定主体としては人の性質、その二重性を持つと論じられていたと思うけれど、生産者による生産手段の協同所有では、モノ性が緩和される。生活協同組合は疎外論をヒトではなく法人に対して焼き直しているのかもしれない。株主からの圧力がなくなれば、生産者を外部からチェックする機構が一つ減るはずなので、それには何か代替するものが必要かもしれないなどと思った。これあってるかな。2021/08/09

YY

1
いままで完全に社会主義国家の位置づけを間違えてたことに気付いた。あれはまだ完成じゃないのね。でも、国家廃止ののちにある秩序って考えにくいが、どうなんだろう。と、こういうことを思わせてくれた。2014/07/15

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