岩波文庫
哲学の貧困

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003412442
  • NDC分類 134.5
  • Cコード C0133

出版社内容情報

フランスの無政府主義者プルードンの「貧困の哲学」に対抗して書かれ,その小ブルジョア的空想的社会主義に痛烈な批判を加えた本書は,価値,貨幣からはじめて,分業,競争,地代,労働問題に及び,労働価値説に立脚してマルクス経済学説の礎石を築いたもの.ついで刊行された「共産党宣言」「経済学批判」の素描ともいいうる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Riopapa

5
教科書で学ぶ経済学の理論というのは,この頃にはかなり確立されていたらしいということはわかった。プルードンの『貧困の哲学』自体を読んでいないので,批判が適切かどうかは分からないが,歪曲して批判している部分もかなりありそう。2017/12/05

古川

5
マルクスがプルードンの「貧困と哲学」を徹底的にぶちのめすことだけを目的に書いた本。両者の思想が根本的に異なっているので、どちらが正しいとか間違っているとかいう論点では語れなくなっている。資料的には、1847年という早い段階でマルクス経済学の根本原理がほぼ完成していたことがわかる点で貴重。読み物としては、マルクスの痛罵の連続攻撃が見ていて楽しい。なお本書は「貧困と哲学」の膨大な内容のうち価値論と分業論と弁証法の使い方ぐらいにしか言及していない。ほかの部分は論ずるに値しないと思ったのだろう。2017/11/03

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