出版社内容情報
オーストリア学派の始祖カール・メンガー(1840‐1921)の「社会科学,特に政治経済学の方法に関する研究」の全訳.19世紀末,ドイツの学界を風靡していた歴史学派の方法に対する峻厳な批判を目標として書かれたものである.経済学の方法に関して示された深淵な思索と透徹した論理とにおいて,今日なお経済学史上の重要な文献である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
この経済学者はワルラスやジェボンズとともに限界効用理論を打ち立てた人物として知られています。また一般理論経済学という本もものにしています。この本はそのような経済学に対しての方法論というものを明確にしてくれていて私は昔読んでいたことを思い出しました。ただ、訳が古く旧仮名遣いでも書かれているので最近の若い人にはかなり難しく感じられるのではないでしょうか。マックス・ウェーバーの本に類する感じはあります。2019/12/12
Ex libris 毒餃子
12
19世紀末ドイツ経済学の主流であった、歴史学派を否定し、理論的・実践的科学のもとに分析すべきだと主張した本。旧字体で訳出が古かったのでつらかった。訳出であった政治経済学とか国民経済学はとりあえずeconomyで捉えました。2022/04/10
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