出版社内容情報
デモクラシーはある日突然、死に至るのではない。危機を昂進させていく政治過程を経て崩壊する。そこにおける体制維持派と様々な反対派の間のせめぎあいや中立的権力の動向などを分析する枠組みを提示した政治学者フアン・リンス(1926-2013)の古典的研究。デモクラシーの運命に関心を抱くすべての人々にとっての必読書である。
内容説明
デモクラシーはある日突然、死に至るのではない。危機を昂進させていく政治過程を経て崩壊する。そこにおける体制維持派と様々な反対派の間のせめぎあいや中立的権力の動向などを分析する枠組みを提示した政治学者フアン・リンス(1926‐2013)の古典的研究。デモクラシーの運命に関心を抱くすべての人々にとっての必読書である。
目次
第1章 序論(競争的デモクラシーの崩壊;死産した、あるいは包囲された新生デモクラシー;要因としての社会経済的変化)
第2章 崩壊の諸要素(革命と体制の崩壊;正統性・問題解決能力・政策遂行能力とデモクラシーの崩壊;政党システムとデモクラシーの不安定性;非忠誠的・準忠誠的・忠誠的反対派;危機・権力喪失・崩壊・権力掌握;民主体制の設立と固定化、および民主体制の将来的安定性;体制創設連合の外部にある勢力の包摂;民主的リーダーシップにとっての正統化問題)
第3章 崩壊の過程(解決不能な問題と危機;危機の諸階層とその社会的・政治的位置;政治的暴力とその影響;組織された政治的実力に対する独占の喪失;デモクラシーの危機と多民族国家;危機・民主的政党システム・政府の形成;デモクラシーの真正性の放棄;大統領制型デモクラシーと議院内閣制型のデモクラシーに関する補論)
第4章 デモクラシーの終焉(権力喪失・権力真空・権力移譲または対決への準備;民主体制の終焉とその後)
第5章 再均衡化の過程(民主的システムの再均衡という難問;デモクラシーの復元と再構築;デモクラシーの擁護における不服従の権利・反逆・党派的帰属)
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