出版社内容情報
アメリカの民主政治は,南北戦争の苦難と試練をへてますますその精神が発顕されるようになった.この戦争で奴隷解放につくし「人民の,人民による,人民のための政治」と唱えたリンカーン.彼の生涯は,著述一冊を残すいとまのないほどの多忙と嶮難の連続であり,この演説だけが彼の人格と思想とを窺い知る唯一のものである.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
21
10年間積読してしまった。「人民の人民による人民のための政治」で有名なゲティスバーグ演説はこんなに短かったのか!と言う驚き。大統領就任後の彼の演説からは憲法と合衆国の団結を守ろうとする彼の強い意志が感じられる。彼が今もアメリカ合衆国市民の間で尊敬される理由が分かる気がする。2021/02/15
シカマル
8
奴隷解放と内戦。時代背景もあるのだろうが、今読んでも心が動く冷静な熱意。アメリカ史に興味が湧いた。2016/07/14
おせきはん
5
米国が分裂の危機にある中、国民の団結を呼びかけるとともに奴隷解放に取り組んだリンカーンの演説や書簡が収録されています。「人民の人民による人民のための政治」で有名なゲティスバーグ演説はもちろんのこと、聖書の言葉を引用した「分かたる家は立つこと能わず」演説などからは、自由、平等、団結を訴える思いがひしひしと伝わってきました。2016/05/16
D.Okada
5
「ドレッド・スコット判決」演説、「分かたれる家は立つこと能わず」演説、リンカーン・ダグラス論争を中心に。 「ゲティスバーグ演説」は通して読むのは初めて。...our fathers brought forth on this continent, a new nation, conceived in Liberty....これが「自由の精神にはぐくまれ」でいいのかどうかは分からない。「孕まれる」のと「育まれる」のは違う気がするし、bring forthとの対応関係もあるし。2013/10/14
nox
4
時期と共に彼の書簡を読んでいくとリンカーンの目的が分かりやすい。奴隷制拡大の阻止から国を割った内乱へと発展していき、奴隷解放に至るまで、彼の目的は国家の維持にあった。奴隷は切っ掛けではあるが彼の主目的では無かったように思える。あくまで正しい民主主義の維持が目的であり、奴隷解放は成り行きというか。2023/03/25




