出版社内容情報
山の自然はよそよりもさらに自由であり，幸福であり，鮮麗であり，清々しい．急湍，湖水，雪野，氷河，空気，山嶺，蒼空，暴風，これらのものは人の心を新鮮にし，のびやかにする．本書は自然科学者ラバック（1834‐1913）の自然美に対する敬虔にして奔放なる讃歌であり驚きの科学である．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
14
旧字体。１９２０年初出。 ラスキンやティンドルのスヰスを眺める観察力を萬人が 眺め得るとは限らない（２３頁）。 だが、その観察力に学ぶことはできる。 蟻の社会は時に５０万疋もの大集団を作る。 しかも同一社会に属する蟻の間には絶えて争ひの起つた例がないのは、 吾等の學ぶべき点と思ふ（４８頁）。 働き、怠けの分業か。 2014/03/17
