出版社内容情報
一八三一年から五年間,イギリス海軍の測量船ビーグル号に同乗した若き日のダーウィン(一八〇九‐八二)が南アメリカ大陸沿岸や南太平洋諸島をめぐって各地の地質や動植物をつぶさに観察した日記体の調査記録.巨大な陸産のカメなど特異な動植物で知られるガラパゴス諸島での知見がダーウィンに進化論の着想をあたえたといわれる.
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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
22
2014年図書館リサイクル本が出てきたので。主に南半球を回っていることが巻末の地図で理解される。特に南米各地をみている。84頁のカピバラのスケッチは、齧(けつ)歯類とのこと。124頁には、のどが渇いてしかたないことが書かれている。一日の水を欠くことの厳しさである。モンテ ヴィデオでは、警察も裁判も全く力がない。貧乏人が殺人罪を犯して捕えられると禁錮され、銃殺されるかも知れぬ(237頁)。多くが自然関連の叙述だが、社会の描写もなくはない。 2021/05/05
ホレイシア
6
中学1年の夏休みの理科の課題が、この本を読んだ感想文だった。無理だと思いませんか、皆さん。12歳ですぜ。2008/01/06
まふ
4
ブラジル及びアルゼンチンの諸港を経めぐる旅。鳥、獣、昆虫、海洋生物等の観察が中心でラテン語の学名が濫発されて読みにくい。研究者には宝物なのだろうが。アルゼンチンという名が確立されていない時代か。概ね我慢しながら読む。2020/08/08
卯月
4
職場本棚、再読。博物学者ダーウィンは軍艦ビーグル号の測量航海に同行。艦が測量中は、上陸して周辺を調査旅行する。上巻は、乗艦中の描写はほぼない。1831年12月27日、英国デヴォンポートを出航し、大西洋、南米東岸を南下、1834年1月9日、パタゴニア・ポートセントジュリアンまで。博物学者というのは、動物も植物も魚も昆虫も、気候も地質も化石も、とにかく守備範囲が広くて凄い。行く先々の政治情勢や、西欧人とインディアンとの闘争、その土地の人々の性格や風習、目にする全てのことに関心があって記録する。何もかも面白い。2016/02/17
へたれのけい
2
○○航海記が沢山著された時代。読者も筆者も面白かったろうな。2022/07/06
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