出版社内容情報
少年少女のために書かれた聖書の物語.上巻は旧約,下巻はキリストの話を中心として新約を収める.歴史家であるヴァン・ルーン(1882‐1944)は,聖書のもつ神秘的な雲を除き,現実的,合理的な方法で紹介しているので,誰でも聖書の内容全体を明瞭に把握することができる.一般に聖書から感じる複雑で退屈であいまいなものがここにはまったく見られない.挿絵=ヴァン・ルーン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中村禎史
2
新約聖書の物語、面白く読めた。山上の垂訓:幸いなるかな、云々、の話が心に迫ってくるようだった。ゲッセマネのイエス、も聞いたことはあったが、死地に向かうとしても信仰を曲げまいとしたイエスの心境を語る場面だったことも初めて知った。後半、パウロの苦難の布教の旅や、ローマ人がキリスト教に対して無関心から警戒、迫害、公認に至る過程も興味深かった。イエスを裏切るユダの描写も小説を読むようだった。 ヨーロッパを理解するなら、恐らく新約聖書は読んだほうが良いのだろうと思った。著者と訳者に感謝します。2011/12/28
つきの
0
イエスの生涯やその思想を通じて、民俗宗教だったユダヤ教が世界宗教のキリスト教に発展する過程がよく分かる。本書は聖書の解説書であるが、イエスの処刑を巡ってイエス、ユダヤ人、ファリサイ派、ローマ帝国総督の思惑が輻輳する場面は臨場感に満ちていた。初学者が聖書の世界を知るのに最適な本。いわゆる"キリストの奇跡"にはあまり触れず、史実ベースで語られているのもポイントが高い。2021/07/28
ころすけ
0
★★★☆☆2018/05/19
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