出版社内容情報
一九二二年,イギリスに招かれたシュヴァイツェル(一八七五‐一九六五)が聖職者を前にして行なった講演.世界の諸宗教,とくにバラモン教・仏教・インド教および中国の宗教思想との対比においてキリスト教の優越性を論ずる.これは「生命に対する畏敬」に生きたこの偉大な思想家・実践者の全思想が凝縮する小さな大著である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
twinsun
4
第一次世界大戦は人間の敗北であった。シュバイツェルの思索と行動はキリスト者の涙ぐましい自尊心に捧げられているようで信じ難い共感と尊敬の念を呼び覚ます。2020/11/09
ともも
1
そう、読みはしたけどね。なんだろね。これは相当な前提知識が必要だよね。さらにね。宗教の、それも世界宗教の優劣を語る考えるなんてことは、おこがましい気がするのよね。ぼくには宣教師は向いてないね。2018/06/27
579_UHJMqshYx2
1
コンゴで「キリスト教的人道」医療活動をしていた著者が、その資金集めにWWI後「キリスト教を知らぬ不幸な世界(アジア)の人間」に如何にしてその優位で揺ぎ無いことを「教示してやる」かの講演を書き下ろした本で、WWIでのキリスト教徒の残虐さも終盤にほんの一言出てくるが自戒ではない。準備なく読むと「あまりにも傲岸で傲慢なんだな耶蘇教は」と言うのが第一印象だろう。ただ、キリスト教側からのアジアの宗教の分析としては、古臭いが面白い部分もある。非常にまじめで厳粛な本だが、笑って読み飛ばせるくらいの方がいいな。2015/08/05
すい🕊️
0
冒頭いきなり未開のアジア・アフリカへの上から目線があって「これこれ、これを待っていたんだよ」感がすごかった。時代の雰囲気ですねえ。なお本編は面白かったです2024/10/29
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