出版社内容情報
オットーはドイツの代表的プロテスタント神学者.宗教における非合理的要素と合理的要素の関係を明らかにした本書は,宗教学の名著として今日も広く読まれている.著者はその哲学をまず神観念を表わす“聖なるもの”という言葉の分析から始める.カント主義の立場から発し,本書でそれを超える境域に進んだ.一九一七年.
内容説明
合理的に発達した宗教の核心には、非合理的なもの―感情や予覚による圧倒的な「聖なるもの」の経験が存在する。オットー(1869‐1937)はその本質を「ヌミノーゼ」と名づけ、現象学的・宗教哲学的考察を展開する。キリスト教神学のみならず哲学・比較宗教学にも多大な影響を与えた、20世紀を代表する宗教学の基礎的名著。新訳。
目次
合理と非合理
ヌミノーゼ
ヌーメン的対象に引き起こされる感情の自己感情における反射としての「被造者感情」(ヌミノーゼの諸要因その一)
戦慄すべき神秘(ヌミノーゼの諸要因その二)
ヌーメン的賛歌(ヌミノーゼの諸要因その三)
魅するもの(ヌミノーゼの諸要因その四)
ウンゲホイアー(ヌミノーゼの諸要因その五)
類比事例
ヌーメン的価値としての聖なるもの、高貴なもの(ヌミノーゼの諸要因その六)
非合理的とはどういうことか
ヌミノーゼの表現手段
旧約聖書におけるヌミノーゼ
新約聖書におけるヌミノーゼ
ルターんにおけるヌミノーゼ
発展
アプリオリな範疇としての聖なるもの―第一部
アプリオリな範疇の歴史における現われ
「粗野なもの」の諸要因
アプリオリな範疇としての聖なるもの―第二部
顕外化した聖なるもの
原始キリスト教における予覚
今日のキリスト教における予覚
宗教的アプリオリと歴史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
烟々羅
Uncle.Tom
きゃんたか
Uncle.Tom
-
- 和書
- 大津事件手記