出版社内容情報
本書は「プロスロギオン」,それに対する修道僧ガウニロの批評「愚かなるものに代りて」及びこれに答えた書「アンセルムスの答弁」を収録したもので,「モノロギオン」とともに,哲学の領域における彼の思弁の鋭さと瞑想の深さを示している.哲学者としてのみ知られてきた彼の全貌を伝える解説を付す.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
87
中世の神学についてのアンセルムスの著作をこれで3冊読んだことになります。これを最初に読めばもっと理解が進んだような気がします。現在のキリスト教の教義とは異なる感じはするのですが、神という存在についての思想がよくわかります。またアンセルムスという人物についても訳者がかなり懇切丁寧に解説してくれています。2017/10/20
無能なガラス屋
2
「私は汝に憧れながら汝をたづね、たづねながら憧れたい、愛しながら汝を見出し、見出しながら汝を愛したい。」2025/05/08
yanapong
2
中世神学・哲学(スコラ哲学)による神(=イエス・キリスト)の存在証明『プロスロギオン』と、それへの反駁及び再反論を収録。中世西洋の人々(特に知識人)が現代の我々(の論理)とは違った見方で世界を観ていた事が分かる。2016/10/31
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