出版社内容情報
旧約聖書全39書の文語訳版(明治訳)を、「律法」「歴史」「諸書」「預言」の4冊に収める。第1冊「律法」には、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数紀略」「申命記」を収録。明治期に完成し、昭和30年に口語訳が出るまで多くのひとに親しまれてきた、近代日本の生んだ一大古典。(解説=鈴木範久)(全4冊)
内容説明
旧約聖書全三九書の文語訳(明治訳)を、「律法」「歴史」「諸書」「預言」の四冊に収める。第一冊には、天地創造、アダムとエバ、ノアの方舟と洪水など、いずれも名高い話が登場する「創世記」、イスラエル民族のエクソダス「出エジプト記」等を収録。
目次
創世記
出エジプト記
レビ記
民数紀略
申命記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
10
トーラー(律法)には指示の意がある。最初の文から選ばれたヘブライ語「初めに」(邦題:創世記)「名」(同:出エジプト記)「神は呼ばれた」(同:レビ記)「荒れ野に」(同:民数記)「言葉」(同:申命記)の5書の表題を繋げると「初めに荒野で呼ばれた名は言葉」となる。こうしてモーセ5書は「踵」なる言葉を声に出し、「ヤコブ」なる名の意に因果づけよという指示(律法)で進む。文語訳の本書には読点(、)はあるが句点(。)はなく、余白まで一気に音読せよという指示がありそうだ(1887年邦訳され1917年に改訳した版が定本)。2026/01/20
ミコヤン・グレビッチ
9
「文語訳新約聖書」を読みきったので、同じ岩波文庫の「旧約聖書」(全4冊)にも手を出した。創世記やモーゼと十戒で知られる出エジプト記は、いわば有名観光地のようなものだが、最初の壁は戒律と掟を具体的かつ詳細に示していく、それ以降の部分。祭壇や幕屋の作り方(材質や寸法まで、すべて指定がある!)、エホバに捧げる生贄の種類と必要な牛や羊の頭数、罪と罰の取り決めなどなど、延々と細かく書き記されている。「これは修行」と心を決めて読み始めたので乗り切れたが、旧約の通読にチャレンジして、このあたりで挫折する人は多いはず。2023/07/24
NICK
9
岩波文庫の旧約聖書は関根正雄訳でいくつか読んだことがあるのだが、文語訳は単純に「カッコイイ」ので改めて読んでみた。新約聖書の神(=イエス)は無限の愛を体現したのに対して、旧約聖書の神は原始的な神話に見受けられる超越的存在のように祟り神と守護神を両義性として引き受けられているように思われる。神がモーセらアブラハムの一族に課す戒律の数々は近代以降を生きる我々にとってはほとんどナンセンスにしか映らない。しかしその神によって与えられた厳しい戒律の数々がユダヤ民族を民族たらしめる同一性をもたらしたのかもしれない2015/05/27
葵衣
4
かなりの時間がかかったがようやく読み終えることができた。全体的には興味深く読めたが、読むのに難儀するところも多かった。2025/05/27
KM
3
律法はアダム、ノア、アブラハムの時代から出エジプト、カナンまでの歴史とユダヤ教の戒律とその成り立ちの説明が主であった。歴史は知っているものも多くあり、戒律はその後のイスラームに続く基礎になっているだけあって、覚えがたくさんあった。本書から中世ヨーロッパの思想が生まれたんだなと感慨深かった。選民思想的なものは確かにあったがそこまで激しくはないなとの印象。2025/10/30




