岩波文庫
英雄崇拝論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003366820
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0197

出版社内容情報

著者の出世作であり,また代表作である.1840年ロンドンで行なった講演を基礎として筆を加えたもの.19世紀前半に出た本でこれほど世に流布したものは稀だといわれている.「世界の歴史は英雄の歴史である」という立場から,予言者としての,詩人としての,高僧としての,文士としての,また王者としての英雄について論ずる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

15
旧字体。昨日の夕方、クルマの中でカイロと発熱毛布そして、スーパーの外套の明かりで少し読んだ。山師的詐欺、というフレーズが頻出していた。「この世に生きることは極めて真剣な事柄である(略)生きることは厳然たる事実であった」(13頁)。これは、先ほどのE.フロムよりも響く指摘である。やはり、厳しさに耐えるのが人生。昨日わたくしは取り乱し過ぎた。「誠実は優美に優る」(47頁)。まだ傲慢なことを自省。繰り返し繰り返しカーライルは人生の厳しさを教える(70頁)。七転び八起き。英雄の第一の特性は誠実の人物(213頁)。2013/12/15

ロビン

3
この世の仮相の下にある「真理」を覚知しそれを様々な方法で表現し世の人に伝える人-それは時に詩人であり時に帝王であり時に僧侶であるー、信仰心ある誠実な人をカーライルは「英雄」とした。非民主主義な部分をはじめとして、現代では無批判に受け取ることのできないカーライルの思想だが、それでも彼の道徳的な感化力というのは絶大であり、哲学者エマソンが「優しい、愛すべきカーライル」と評した彼、シラーの「人生は真剣である」との言葉を掲げ「英雄とは誠実だ」と言い切る彼にわたしも敬愛の念を抱かずにおれなかった。価値ある本。2018/09/20

monel

0
『この人をみよ』のなかでニーチェに唾棄されてる本。でも、たぶん近親憎悪かもしれない。

かん

0
カーライルの云う英雄とは何か、が垣間見れて面白かったです。2009/04/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/31683
  • ご注意事項

最近チェックした商品